家計簿はつけないで!働く女性が家計簿をつける10のデメリット

家計簿をつけるデメリット
ライフ(人生)

「働く女性は家計簿をつけるべき」
「厳しい自己管理が仕事にも役立つ」
「特に独身女性は老後資金のために節約を!」

そのような形で家計簿をおすすめする記事が、ネット上ではたくさん見つかります。
しかし一方では、

「仕事のできる女性は家計簿をつけない」
「家計簿なんかただの自己満足。時間の無駄」
「家計簿には節約の効果なし!」

そんな意見も少なくありません。

実際に家計簿をつけている女性の割合は、約30%。
さらに「働く女性」を見ると、約33%が「エクセルやアプリで家計を管理している」と回答しています。

20代~50代の「既婚女性」の貯金額を見ると、

家計簿をつけている … 平均820万円(女性全体の平均額は370万円)

家計簿をつけていない … 平均660万円(女性全体の平均額は265万円)

以上のような統計もあり、その差は既婚・独身を問わず約100万円。
確かに「家計簿をつけた方がお金は貯まる」と言えそうです。

しかし約70%の女性は、家計簿をつけていません。
これはなぜでしょうか?

専門家によっては、「家計簿のもたらすデメリット」を指摘する声もあります。

私も働く女性の1人として、過去には家計を管理することの難しさとデメリットを痛感しました。
現在では特に家計を気にせず、気ままな独身生活をエンジョイしています。

家計簿のもたらすデメリットとは何か。
私の経験と専門家の知見を踏まえてご紹介します。

デメリット① ストレスが増える

ストレスが増える
家計簿をつけ始めてまず気づくのは、想像以上に出費が多いこと。
しかも無意識のうちに購入・消費している項目が多く、それらに対する「気づき」はちょっとしたストレスです。

特に貧乏性の女性にとって、毎月の出費や赤字は身を切られるような辛さ…

いざ節約を始めると、今度は我慢&節制の連続。

それはそれでストレスが増えますし、そう簡単に家計を改善できるわけでもありません。(家計簿によって節約できる平均的な出費額は数%~10%程度です)

そして「家計簿をつける」という作業自体、ストレスを伴うため、誰もが継続できる習慣ではありません。

働く女性はただでさえ忙しいのに、仕事から帰宅後、地味な事務作業を毎日の日課として継続しなくてはならない…

「家計簿をつけ始めても半数の女性は挫折する」というのが実情ですから、結局のところ「時間の無駄だった」「余計なストレスが増えただけ」そんな体験談が多いようです。

デメリット② 仕事の質が下がる

仕事の質が下がる
脳科学の研究によって、人間の「判断力」は数値化できることが分かっています。

何かを取捨選択するとその目盛りは減少し、次第に判断能力は低下していく。やがては「決断疲れ」というような状態に陥ります。

※スティーヴ・ジョブズは決断疲れを回避するために、毎日同じ服装(黒のタートルネックにジーンズ&スニーカー)を続けたという有名なエピソードがあります。

睡眠・休養を取ることでその疲れは回復しますが、働く女性は仕事から帰宅した後も大変。
家事・育児・夫婦のコミュニケーションなどに判断力を要するため、「翌日にはリフレッシュして目盛り満タン!」とはなかなかいきません。

「仕事」というのは取捨選択の連続です。だからこそ残業をしても能率は上がらず、生産性は徐々に下がっていきます。判断力の多寡が仕事の質を左右するのですね。

働く女性にとって、毎日の判断力は貴重な資源。
しかし、家計簿をつけたり、節約する項目を考えたり、あれこれ思い悩んでいるうちに、判断力はジリジリと目減りしていきます。

その「決断疲れ」を翌日にまで引きずれば、自ずから仕事の質も低下。本来は仕事にこそ消費すべき判断能力を、「家計の管理」という日々の雑務に費やしてしまうのです。

あなたが働く女性ならばいっそ、
「仕事の質が下がるくらいなら、家計簿なんかつけずにしっかり働いて稼ぐ!」
そんな風に開き直るのもおすすめ。
毎日の判断力をより有意義に活用できるかもしれません。

デメリット③ 自分への「先行投資」がおろそかになる

自分への先行投資がおろそかになる
家計簿をつけ始めると、どうしても目先の利益(節約)に目が行くようになります。

しかし、出費は「無駄」なものばかりではありません。将来的には自分の身になる「先行投資」も含まれているからです。

例えば、資格を取ったり、趣味にお金をかけたり、旅行して見聞を広めたり…

私の例を言えば、学生時代は無駄に思えた読書が、今はこのような形でライターとしての「資産」となっています。
金額に換算すれば書籍代の数百倍~数千倍という利益を得ているかもしれません。

節約という行為は、ある種の快感を伴います。家計簿や通帳の数字が、あなたに幸福感をもたらすこともあるでしょう。

しかし、短期的な目標(金額)にばかり目を奪われていると、人はどうしても自分への「先行投資」や「自分磨き」がおろそかになってしまいます。

家計簿をつけるという行為は、ときにお金の使い方を硬直させ、「本来必要なものまで切り詰める」という副作用を招きます。

特に「節約をがんばる人」「しっかり者」ほどその傾向が顕著。「削れる出費は削る」と安易に考えるのはやめましょう。

そのお金が自分をどのように高めてくれるのか、生活の質を左右するのか、ぜひ10年~20年という長期的なスパンで意識してみてください。
家計簿がその妨げになるようであれば、いっそつけない方が良いかもしれません。

デメリット④ 貯金が増える… とは限らない。時間の無駄かも

貯金が増えるとは限らない
丁寧に家計簿を管理すると、かなりの手間がかかります。最近では便利なアプリもありますし、エクセルのテンプレートなども無料で配布されていますが、それでも毎日数分は時間を割かなくてはなりません。

1か月あたりだと、トータルで数時間は必要になるでしょう。

細かくつけようと思えば、どこまでも細かくなるのが家計簿の怖いところ。項目を増やしたり、グラフを作ったり、あれこれ書き加えているうちに、気づけば深夜になってる…そんなことも珍しくないようです。

しかし、いくら丁寧に家計を管理しても、貯金が増えるとは限りません。

家計簿は「節約」のためにつける方が多いのですが、必ずしも「節約 = 貯金が増える」とはいえず、かえって無駄遣いを助長する危険性もあります。

例えば、

家計簿を見て食費を削る ⇒ 栄養バランスが偏る ⇒ 美容や健康面に悪影響が出る ⇒ 高価な化粧品や医療サービスが必要になる

といった具合です。

毎月の食費を削っても、一度大病すれば無意味。コストパフォーマンスや「生活の質」を考えれば、明らかにマイナスです。
この他にも、

● 光熱費を節約して年に一度は海外旅行する
● 子どもの教育費を削って自分のファッションにお金をかける
● 雑誌の定期購読をやめてスマホのゲームに課金する

など、貯蓄に結びつかない節約は少なくありません。しかもこうした「出費の置き換え」は無意識に行っている方も多く、家族はかえって迷惑だったりします。

例えば食費を削る場合、
「家族に粗末な食事を強要して、自分は別の部分で贅沢している」
そんな女性も多いのです。

二言目には「節約」なんて言いながら、実際には、家計簿によって自分の無駄遣いを正当化しているだけ。
貯金も増えませんし、トータルで見れば家計上マイナスになってしまう可能性も大いに考えられます。

つまりは時間の無駄。そもそも働く女性の貴重な時間(プライベート)を家計簿の管理に費やすなんて、本末転倒だと思いませんか?

お金と時間を秤(はかり)にかけるのは難しい。だからこそ、私たち働く女性はもっと「家計簿をつけることの費用対効果」に意識的であるべきです。

デメリット⑤ ちょっとした贅沢も楽しめなくなる

贅沢を楽しめなくなる
「ちょっとした贅沢」にせよ「無駄遣い」にせよ、消費行動は快感を伴うものです。

しかし家計簿をつけるようになると、出費に対する「罪悪感」が強まり、気軽にショッピングや外食を楽しめなくなる方が少なくありません。家計が気になるあまり、「お金を使う楽しみ」を奪われるのです。

働く女性はただでさえ「お金の使い道」に意識的。倹約家も多いです。たまに「自分へのご褒美」でストレスを解消し、疲れを癒すくらい、贅沢してもいいのではないでしょうか?

節約による喜びと、贅沢による喜びのどちらが勝るのか、家計簿をつける前によく考えてみましょう。

デメリット⑥ 夫婦仲が悪くなる

夫婦仲が悪くなる
夫婦で家計を共有する場合、その管理を担当するのは大抵が女性です。

つまり、女性が節約・節制を呼びかけて、男性は贅沢や無駄遣い(に思える出費)をしたがる…
そんな図式ができやすく、ときに意見が激しく対立することも。

女性が「管理する側」、男性は「管理される側」となるため、女性はどうしても「お小言」が増えます。

「もう少しお酒やタバコの量を減らせない?」
「来月からお小遣い5000円減らしていい?」

本来、働く女性であれば経済面で立場は夫と「対等」なはずなのに、なぜか節約を「お願い」する立場に。

結果、夫婦喧嘩の原因が増えてしまうカップルも多いようです。
必ずしも男性の「無駄遣い」が原因とは限らず、「夫のお小遣いを減らして自分のヘソクリを増やす」そんな女性もいるから話は複雑。

一概に「どちらが悪い」とは言えないのが実情です。

いずれにしても夫婦間の摩擦は避けられません。無用の争いが増えるくらいなら、いっそ家計を別々にして、気ままに贅沢するのもおすすめです。

デメリット⑦ 生活の質が下がる

生活の質が下がる
家計簿をつけて節約を強く意識するようになると、食費はもちろん、光熱費・遊興費・交際費など、際限なく削ってしまう人が多いです。

結果として「生活の質」そのものが大きく下がり、何のための節約・家計簿なのか、その意味が分からなくなることも。

「幸せ」という観点で考えるなら、ちょっとした贅沢や出費は、むしろプラスの出来事。お金とはそのための「手段」であって、目的ではありません。

家計簿に関しても同じことが言えます。家計簿とは本来、より豊かで充実した生活を実現するためのツール。

厳しく家計を管理した結果、かえって生活の質が下がるようなことがあれば、本末転倒と言わざるをえません。

デメリット⑧ 反動で無駄遣いが増えるリスク

無駄遣いが増えるリスク
家計簿をつけるという行為はダイエットに似ています。

カロリーを計算するように、収入と出費を計算する。暴飲暴食を控えるように、無駄な出費は削る。

そしてダイエットと同じように、リバウンドの危険性を孕んでいます。日頃意識的に節約しているからこそ、その反動で一気に無駄遣いしてしまうケースも多いのです。

普段の節約が「言い訳」「口実」になってしまい、浪費するときは一気に浪費してしまう…

「今月は外食を控えたから、月末に高級レストランを予約しようかな」
「いつもユニクロでファッション代を節約してるから、たまにはブランド物のバッグを買おう」

といった具合です。

先ほども指摘した「出費の置き換え」ですね。「本当に欲しいもの」「必要なもの」を購入するなら問題ありません。

しかし実際には、ダイエットの途中で「ドカ食い」してしまうときのように、倹約の反動で「無駄遣い」に走るケースも多いのです。

「ダイエットに失敗する人は、家計簿でも失敗する」そのように断言してもよいかもしれません。

デメリット⑨ 美容と健康に悪影響!

美容と健康に悪影響
家計簿にある項目のうち、最も「節約しやすい項目」は食費や遊興費。特に食費は家計に占める割合が大きいので、優先的に削る方が多いようです。

最もシンプルな節約術は「自炊」。しかし働く女性のうち、自炊を毎日の習慣としている人の割合は30%程度。お惣菜や外食中心の食生活が多数派を占めています。

そんな中で食費を削ろうとすれば、どうしても「粗食」に耐えなくてはなりません。結果、栄養バランスの悪い食事が増えて、健康・美容の面で悪影響が懸念されます。

先ほども指摘しましたが、いくら食費を節約しても、一度の大病で金銭的なメリットは相殺されます。
「生活の質」「健康寿命」などを考慮すれば、マイナスの要素の方が大きく、「貯金さえ増えれば幸せ」というのはあまりに短絡的な考え方です。

「節約生活」が美容に及ぼす悪影響も無視できません。粗食に耐え、美容費を削り、ファッションにかけるお金もケチる…

そんな生活を続けていると、どうしても「女磨き」がおろそかになりがち。

お肌はボロボロ、髪はパサパサ、時代遅れのファッションを身にまとい、気づけばそのまま30代~40代に…
独身女性は節約生活のせいで婚期を逃してしまうかもしれません。

美容 = 贅沢と考える女性が多いからこそ陥りやすい落し穴です。

美を犠牲にするストイックな人生も否定はできませんが、節約や貯蓄にそこまでの価値があるかどうか、慎重に検討してみる必要があるでしょう。

さらに言えば、家計を過剰に意識する生活はメンタルヘルスにも悪影響。
貧乏性が病的なレベルにまで達してしまうと、「片付けられない女」「ゴミ屋敷」に至るまで、際限なく生活は荒んでいきます。

ときには「贅沢を我慢するストレス」と「家計を管理するストレス」を勘案・比較してみましょう。

そしてもし、「節約の喜び」より憂うつ感や焦燥感が勝るようなら、それは心の危険信号。いったん家計簿はやめて、心の平穏を取り戻してください。

デメリット⑩ 子どもが可哀想

子どもが可哀想
出産・子育てをきっかけに、家計を強く意識するようになる女性は多いです。しかしそこで悩ましいのが、子どもの「教育費」に想像以上の「オプション」があること。

保育園、塾、習い事、部活、私立または公立の幼稚園&学校、そして最終学歴。幼稚園だけ見ても、公立と私立では出費額がトータルで平均100万円以上違います。

教育費を節約することは容易ですが、それは子どもの将来を狭めるのと同じ意味。家計を優先すると子どもの幸せを奪うことにもなりかねません。

「結婚と出産は働く女性にとって最大の贅沢」と言われる時代です。

だからこそ私たちは、経済的な価値だけでははかれない「心の豊かさ」を、せめて子どもの将来や夢に託したくなるのではないでしょうか。

そして「子どもの笑顔」もまた、あなたの管理する家計=生活にかかっています。基本的に子どもの喜ぶことは「贅沢」や「無駄遣い」。ちょっとしたプレゼントであったり、非日常的なイベントです。

子どもは「教育費」だけで育つわけではありません。子どもらしい「喜び」や「思い出作り」は、日々の無駄遣いと贅沢が担っています。

それらが家計簿にプラスに反映されることはありません。しかし、これ以上「有意義な贅沢」も他にないのではないでしょうか。

家計を優先するあまり、子育てから「喜び」や「楽しみ」が奪われるようなことがあっては本末転倒。家計が目指すべき本来の姿を見失っていますし、何より子どもが可哀想ですよね。

家計簿の目的は節約ではなく、その先にある幸せ。その着地点だけは(せめて子どもの幸せだけは!)見失わないようにしましょう。

働く女性が家計簿をつけるデメリットまとめ

ストレスや悩みが増える

仕事の質が低下する

「先行投資」「自分磨き」がおろそかになる

貯金は意外と増えず、時間ばかりかかる

贅沢に対して罪悪感を覚えるようになる。お金を使う楽しみが半減する

夫婦仲が悪くなる・家計のあり方をめぐって夫婦喧嘩が増える

「生活の質」が低下する。節約そのものが自己目的化してしまう

かえって無駄遣いが増える危険性アリ

行き過ぎた節約は美容と健康に悪い

子どもが犠牲になる・家計を優先すると「子育ての楽しみ」も見失ってしまう

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● 文/マイハピ編集部

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