女性に人気だけど実はブラックな職業【おすすめできない資格まとめ】

ブラックな職業とおすすめできない資格
ライフ(人生)

女性の働き方が多様化する中、様々な資格や専門職が登場しています。

2018年現在、何らかの資格を所有している女性の割合は約70%。(自動車運転免許証を除く)

「資格を持っていない」女性の方が、むしろ少数派となっています。

しかしその一方で、「役立たない資格」も急増。資格を必要とする「ブラック業種」が、女性の時間や労働力を奪っています。

「女性に人気の職業・資格だから高待遇」とは限りません。実は取得しても役立たない資格や、就職すると後悔する職業も多いのです。

今回は、離職率や平均年収などを参考にして、「おすすめできない職業」「ブラックな資格や専門職」を見ていきます。

「宿泊系・飲食系」は基本的にブラック

宿泊系・飲食系
圧倒的な離職率から「ブラック業種」と呼ばれているのが宿泊業&飲食業。
具体的には、

ホテルに勤務するフロント(受付)担当者、清掃員、マネージャー、ブライダル関連の業種

旅館に勤務する仲居、調理業者、経営担当者

居酒屋やファストフード店の店員、経営担当者、調理スタッフ、接客スタッフ

以上のような職業が該当します。

おすすめできない理由は、

● 激務のわりに収入が低い(全業種の中で最低の水準)
● 勤務時間が不規則になりがち(しかも休暇が少ない)
● 人手不足による仕事量の多さ(毎日サービス残業が当たり前)
● 新卒者の離職率が5割以上(超ブラックな体験談多数!)

などなど。
女性に人気の業種ではありますが、結婚生活や出産、子育て等を両立できる雇用条件ではないようです。

「無資格で就職できる職業」が多いものの、接客上のストレス、きついシフトなど、劣悪な雇用環境を指摘する体験談が少なくありません。

一言で言えば、「簡単に就職できるけど、みんな辞める」が常態化している業種です。
「ホテルのフロント」「カフェの店員」「調理師」など、オシャレなイメージだけで就職するのは危険。

「研修期間」や「試用期間」が長く、年収が200万円を下回る職場も珍しくありません。
理想と現実のギャップはあまりにも大きいようです。

離職率 約30%
平均給与 約230万円

【関連資格】

● ホテルビジネス実務検定
● ホテル実務技能認定
● 食品衛生責任者
● 調理師
● 食生活アドバイザー
● ソムリエ
● バリスタ(コーヒーマイスター)など

介護福祉士(介護士)は大変なのに低賃金

介護福祉士(介護士)
少子高齢化が進む中、「将来性のある分野」として人気の介護職。実際に求人も多いです。

「社会貢献」「人と人とのコミュニケーション」といったイメージも人気の理由。

女性の「働きがい」「自己実現」と一緒に語られることが多い業種でもあります。

しかしその実態は、「きつい」「汚い」「危険」の、いわゆる3K。

きつい = 毎日が激務
汚い = 汚物に触れる機会が多い
危険 = 病気に感染する危険性が高い

以上のような労働環境が、もう数十年ほとんど改善されていません。

さらに最近では、「給料が安い」、職場の雰囲気が「暗い」を含めて、「介護職は5K」とまで言われる始末。

関連資格はたくさんありますが、「取っても取らなくても年収は300万円程度」
そんな現場が少なくないです。

例えば、介護福祉士の資格を取得するためには「実務経験3年以上」 というかなり厳しい条件を満たす必要があります。

しかし「資格手当」は月に数千円程度。「手当なし」という職場も多いようです。

激務で低収入、国家資格取得によるメリットもわずか…
いくら業界の市場や求人需要が拡大しているとはいえ、現状はあまりにも悲惨。

「介護職は人助けだからブラックでも仕方ない」という認識が変わらない限り、女性におすすめできる職業とはなり得ないでしょう。

離職率 約17%
平均給与 約300万円

【関連資格】

● 介護職員初任者研修
● 介護職員実務者研修
● 介護福祉士
● 社会福祉士
● ケアマネジャー(介護支援専門員)
● 作業療法士
● 理学療法士
● レクリエーション介護士
● 福祉住環境コーディネーター
● 准サービス介助士 など

看護師は「激務」「ブラック」が不可避! 医療系の職業には注意

看護師

「白衣の天使」
「男性が結婚したい女性の職業No.1」
「安定した収入と専門職ならではの働きがい」

そんなイメージだけを見れば、看護師(看護婦)はまさに女性にとって憧れの職業です。

しかし、医療の現場は激務が日常。現役の看護師4人のうち3人は「辞めたい」と思いながらブラックな労働を強いられています。
【参考】看護師の転職理由ランキング 病院を辞めた理由をまとめました。

看護師の資格を取得するためには、最低でも2年という期間が必要です。費用も最低200万円くらい必要。

時間とお金がかかる割に、離職率は「平均より少し低い」程度で、収入も「平均よりちょっと多い」くらいでしかありません。

「女性の職場」ならではの難しさもある模様。コミュニケーション上のトラブルが起きやすく、
「人間関係のストレスで仕事を辞めた」
「職場でイジメを受けた」
そんな体験談が少なくありません。

仕事上のミスが人命にかかわるため、医療業種ならではの緊張感、精神的にきつい側面も覚悟が必要。

「きつい」「汚い」「危険」の3Kも前提になります。相応のモチベーションがなければ続けられないことは間違いないでしょう。

離職率 11%
平均給与 470万円前後

【関連資格】

● 看護師免許
● 専門看護師
● 認定看護師
● 認定看護管理者
● 保健師
● 助産師 など

保育士(幼稚園教諭など)は低賃金&激務!「ブラックな職業」の代名詞

保育士(幼稚園教諭など)
保育士は、いつの時代も女性に人気の職業。
「幼稚園の先生」として子どもに慕われ、公立の施設であれば「公務員」として、長く安定した収入を見込めます。

しかし、資格としての保育士は「取得しなくても就職できる」「なくても別に困らない」レベル。
数か月程度の勉強(独学)で誰でも取得できるため、需要が高いわりにその価値は限定的です。

資格よりも必要なのは、激務をこなす「体力」と「精神力」。低賃金でモチベーションを維持できるかどうかも問題です。

昨今、保育士の不足が社会的な問題として取り上げられていますが、その原因もまさに「低収入」と「ブラックな労働環境」にあります。

サービス残業は当たり前。
清掃や事務作業といった雑務を毎日こなし、頻繁にイベントの企画や運営も担当します。

子どもの健康を預かる職として大きな責任を伴いますし、親御さんからのクレームも日常茶飯事。

職員同士の派閥争いなど、「女性の職場」ならではの難しさを指摘する体験談も少なくありません。

それでも手取りのお給料は毎月15万円~20万円以下…そんな職場ばかり。

行政主導の待遇改善が図られてはいますが、現状では「女性におすすめできない職業」の代名詞となっています。

有資格者の半数は就職を断念すると言いますから、理想と現実の違いはあまりに大きいようです…

離職率 10.3%
平均給与 約320万円

【関連資格】

● 保育士免許
● 幼稚園教諭免許
● チャイルドマインダー
● ベビーシッター資格認定試験
● チャイルドケア
● チャイルドコーチング など

教育系は激務でメンタル崩壊! 教員免許は取ってもムダ?

教育系
少子高齢化によって競争が激化している分野。しかし、人口分布上は「先細り」の市場で、深刻な人材不足が指摘されています。
その背景としては、

● 過酷な労働環境(サービス残業の常態化、モンスターペアレントの増加など)
● 教師や講師の社会的な地位の低下
● 団塊の世代にあたる年齢層が大量に退職した

以上のような問題点が挙げられます。

激務のあまり新卒者3年以内の離職率は5割を超え、しかも「精神疾患による離職者」がここ20年で5倍に急増。

「最大の課題は教員のメンタルヘルス」と言われるほど、教育の現場は荒廃しています。

一方では、大学の教職課程で「教員免許」を取得する女性も多いのですが(年間約10万人)、実際に教職に就く有資格者の割合は20~30%程度。

つまり、大半の女性は「資格は取ったけど教職に就かない」という進路を選択しています。

せっかく資格を取得しても採用条件が悪いために、教育機関への就職を断念する、または教育業界そのものを敬遠する女性も多い模様。

資格の取得に2年~4年という期間が必要であることを考えると、「教員免許はコスパが悪い」と言わざるを得ません。

離職率 15.6%
平均給与 20代の女性で330万円程度(30代で420万円前後)

【関連資格】

● 幼稚園教諭
● 小学校教諭
● 中学校教諭
● 高等学校教諭
● 特別支援学校教諭

歯科衛生士・歯科助手はみんな辞める! 採用は非正規ばかり

歯科衛生士・歯科助手
安定志向の女性に人気の医療分野。
社会的なステータスも高く、「高収入&やりがいも十分」なイメージが先行しています。

ただし、歯科業界は「供給過多」の状態。
歯科医師の4人に1人は年収が200万円以下で、歯科衛生士や歯科助手も月収20万円以下で雇用されているケースが少なくありません。

※歯科医院の数は約7万軒。全国のコンビニエンスストアの数を上回っています。

一方で、歯科衛生士は慢性的な人材不足が続いています。有資格者は25万人を超えるものの、就業者は10万人以下。

半数以上の有資格者は「資格を取っても歯科衛生士にならない」、または「退職して再就職しない」道を選んでいます。

その要因として指摘されているのは、

● 長時間勤務&低所得の雇用環境
● 激務であるため産後の再就職が困難
● 人件費削減により、非正規雇用(無資格の歯科助手)が増加

など、医療分野にありがちな問題点。
取得に3年以上を要する「国家資格」でありながら、そのメリットは限定的です。

歯科衛生士の99.9%は女性。看護師と同じく「女性の職場」となるため、人間関係のトラブルが多いことでも有名です。

※退職理由としては、出産・育児、結婚に次いで「職場の人間関係」が第3位となっています。

激務できつい、仕事内容に見合う収入が得られない、人間関係のストレスが多い…
現状では「ブラックな資格職」という他なく、今後の環境改善が待たれます。

離職率 資格所有者の6割が未就業
平均給与 300~350万円程度

【関連資格】

● 歯科医師
● 歯科衛生士
● 歯科助手
● 歯科技工士
● 歯科医療事務 など

美容師・理容師(その他美容系)がオシャレなのはイメージだけ!

美容師・理容師
美容師の有資格者は120万人以上。
しかし、実際に美容師として勤務している従業員は50万人程度です。

就業率に換算すると40%で、資格所有者の半数以上は退職するか、または他の職業(転職)を選んでいます。

美容師・理容師ともに、資格取得には最低でも2年という期間が必要ですが、「あまりに収入が低い」「仕事内容がキツイ」「オシャレなイメージを裏切る肉体労働」など、理想と現実の違いを指摘する声が少なくありません。

美容師や理容師に限らず、美容業界は「ブラックな業界」として有名。

例えば、ネイリストは1年以内の離職が5割以上(平均月収は20万円以下)、エステティシャンは平均年収が280万円程度でしかありません。

もちろん、独立して成功する女性もいるようですが… それはごく例外的なケース。

「大手サロンに就職しても年収は400万円が限界」と言われる業界なので、「ハイリスク・ローリターン」な業種だと言わざるをえません。

離職率 美容師は1年以内の離職率が5割! 3年以内の離職率は8割!
平均給与 20代の女性で250万円前後、30代で330万円前後

【関連資格】

● 美容師
● 理容師
● エステティシャン
● ネイリスト(各種検定)
● ビューティーアドバイザー
● メイクアップ技能検定
● リフレクソロジー検定 など

医療事務・調剤薬局事務・介護事務は供給過多! 有資格者が多すぎる!

医療事務・調剤薬局事務
有資格者が急増し、特に女性従業員が飽和状態にある事務職。

中でも医療事務や調剤薬局事務は「医療系=高収入」というイメージが先行したせいもあって、資格取得者が100万人を超えています。

しかし「人気があるから高収入」な職業だとは限りません。医療や介護系の事務は平均収入が一般事務を下回り、しかも「無資格でも働ける」職業です。

資格の有無よりは実務経験が優先され、「資格はほとんど役に立たない」とよく言われます。

そんな中、関連資格だけが増え続け、今では80種類以上の講座・通信教材が登場。
業種そのものが「資格ビジネス」の温床となっています。

離職率 不明
平均給与 254万円(医療事務)

【関連資格】

● 医療事務
● 調剤薬局事務
● 介護事務
● 登録販売者 など

各種コーディネーター&デザイナー&アドバイザーの大半は「なんちゃって資格」「肩書だけ」

各種コーディネーター
「資格や検定の合格率と需要は反比例する」とよく言われます。

簡単に取得できる資格は役に立たず、難易度の高いものほど役立ち、就職の面で有利に働くわけですね。

民間資格は現在日本国内だけで2500種類以上あります。
しかし、そのうちの9割以上は「役に立たない」、または「資格としてまともに機能していない」と指摘されています。

例えば、

・○○コーディネーター
・××デザイナー
・□□アドバイザー
・△△検定

などなど、肩書だけはオシャレに聞こえますが、その多くが資格としては有名無実。
取得してもキャリアにつながらない「なんちゃって資格」です。

何かを学ぶ姿勢、向上心はもちろん大切。
「趣味」としてなら、こうした民間資格の取得を目指すのも全然アリだと思います。

ただし、民間の資格が「職業」「就職」に役立つのは、むしろ例外的なケース。はじめから就活・転職ありきで学ぶのは間違った考え方です。

「資格ビジネス」の罠にハマらないよう、資格の将来性や費用対効果は事前に精査しましょう。

※通信教育やカルチャースクールの資料には「就職率80%!」「平均年収50万円アップ!」など、真偽の怪しい情報ばかり記載されています。
「女性に人気の資格ランキング」なども要注意。恣意的に集計した統計やウソの体験談が少なくありません。

関連資格(なんちゃって資格一覧)

●ブライダルコーディネーター
● インテリアコーディネーター
● フラワーコーディネーター
● フードコーディネーター
● アロマテラピー検定
● カラーコーディネーター
● ツアーコンダクター
● ファイナンシャルプランナー
● 心理カウンセラー
● 英語検定や漢字検定
● 野菜ソムリエ など

司書と秘書は資格が役に立たない! 取っても就職できない!

司書・秘書
女性の占める割合が大きい「司書」と「秘書」。ともに安定志向の女性に人気の職業ですが、必ずしもおすすめできる仕事ではありません。

例えば司書は、求人がきわめて少ないため、厳しい採用試験をクリアしなくてはならず、「資格が就職に役立つ」とは言い難い状況です。

求人倍率は数十倍~100倍以上。有資格者の大半は「一度も司書として就職できない」と言われています。

「図書館勤務ならオシャレで楽そう!」なんて安易な考えで取得するのはやめましょう。

しかも司書は正規雇用が減少傾向。6割がアルバイトです。

正規採用の多くは地方公務員で、平均以上の収入を期待できますが、アルバイトは年収の相場が200万円以下。
「狭き門」の採用試験を勝ち抜いても、今度は「低賃金」という厳しい現実が待っています。

一方、秘書の資格として有名な「秘書検定」(秘書技能検定試験)は、「勉強しなくても合格できる」「一般常識があれば受かる」試験に過ぎません。

一口に「秘書」といっても、仕事内容は就職先によって千差万別。

「受付嬢」として企業の窓口を担当することもあれば、「総務」として職場の人事・雑務を幅広くカバーするケースもあります。

資格よりもむしろ実務経験や学歴(そして恐らく容姿やフットワーク)が問われる職業。

「勉強して目指す専門職」ではなく、自己分析や企業とのマッチングを優先すべき「一般職」としての側面が大きいようです。

離職率 正規雇用の司書は公務員が多く、離職率が低い傾向(ただし非正規の司書は低賃金のため離職率が高い)
平均給与 司書の給与は地方公務員に準ずる(非正規採用の司書は9割が年収200万円以下)

【関連資格】

● 司書
● 司書補
● 司書教諭
● 秘書技能検定試験
● 国際秘書検定
● 政策秘書検定
● 医療秘書検定 など

最後に~「ブラックな職業」「人気の資格」を選ばないために~

最後に
「国家資格さえ取れば安心」
「有資格は多いければ多いほど役に立つ」

そんな風に言われたのは、もう30年も前の話です。
今や高収入の代名詞である医師・弁護士でさえ苦労する時代。

「簡単に取得できる資格」や「求人が多い職業」には、何らかの落とし穴があると思った方が無難です。

「国家資格だから役に立つ」
「資格職なら収入が安定する」

という風に安易に考えるのは危険。資格や職業の現状はしっかりリサーチしましょう。(インターネットを活用すれば大体の雇用情勢はつかめるはずです)

一見したところオシャレな職業も、現場は激務だったり、ブラックな労働環境が問題化していたりします。

医療・福祉・教育・美容業界など、女性に人気の職種も例外ではありません。
むしろ「女性に人気の職業にはブラックな現場が多い」と言えるほど。

まずは、

役に立たない資格は取らない ⇒ 本当に役立つ資格のみを厳選して学ぶ

ブラックな職業は避ける ⇒ イメージで職業を選ばず、離職率や平均収入などのデータを参照

そんなシンプルかつ合理的な人生設計をおすすめします。

女性におすすめ! 「本当に役立つ資格」「ホワイトな職業」はこちら【関連リンク予定】

※当記事は特定の職業や資格そのものを否定するものではありません。
雇用環境の厳しさや資格に対する需要、および過度な供給に注意を喚起する目的で執筆しました。

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● 文/マイハピ編集部

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