年齢に応じて変化する女性の身体と「ホルモン」の関係とは?

女性の身体とホルモンの関係
健 康

女性の健康は、ホルモンの働きによって大きな影響を受けます。

女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、年齢によってその分泌量が変化、日々の体調やメンタルを左右することで知られています。

生理中のイライラ… 気分の落ち込みなど、誰しも一度は経験したことがあるはず。

また、女性ホルモンは妊娠・出産という、人生最大のイベントにも大きく関係します。

女性の身体、健康に、ホルモンはどのように影響するのか。
その働きは年齢によって、どのように変化するのか。

基本的な知識を把握し、健康維持や女性特有の病気予防に役立ててください。

1.10代の身体と妊娠に対するホルモンの影響

1-1.ホルモンの分泌が始まることで変化する心身

個人差はありますが、8~12歳くらいになると「エストロゲン」の分泌が始まり、女性の身体は大きく変化します。

妊娠できる身体づくりが始まり、初潮(初経)を迎えるのもこの頃。乳房が膨らみ、腰やお尻は丸みをおびてきます。

ホルモンの影響で骨を作る細胞も活性化。
本来、自然と体重が増えていくのですが、最近の中高生は無理なダイエットに走りがちなようですね。

この頃に極端なダイエットを行なうと、ホルモンバランスが乱れ、心身ともに悪影響を及ぼすリスクが大きくなります。

10代の体重増は自然な現象。
より美しく女性らしい身体を手に入れるためにも、その変化を否定するべきではありません。

月経も始まりますが、まだ試運転のような段階なので、必ずしも定期的に訪れるとは限りません。
わきの下、性器に毛が生えるのもホルモンの影響。

一方で、身長の伸びはこの時期にストップする女性が多いようです。

10代の頃はホルモンの分泌量が不安定であるため、メンタルも不安定になりがち。
思春期、反抗期に特有の繊細さ、憂鬱感の要因にもなります。

1-2.月経の安定化と妊娠

10代女性のホルモン
15~20歳にかけて、ホルモンの分泌機能は安定化し、卵巣の機能が整います。

それに伴い、月経が周期的になり、子宮は妊娠に向けて準備を進めます。

この過程には個人差がありますが、小学校~高校生の年代にかけてほぼ全ての女性が「妊娠のできる身体」へと大きな変化を遂げます。

見た目は大人と遜色のない体つきでも、精神的にはまだまだ幼い女性が少なくありません。
「望まない妊娠」を避けるために、性教育の重要性が最も高い時期でもあります。

2.20~30代の女性に考えて欲しい「ホルモンとセックスライフ」の関係

2-1.ホルモンの分泌が盛んになると女性は美しくなる?

20代~30代は、ホルモンの分泌が最も盛んな時期。そして、女性が最高に美しく輝く年齢でもあります。

ホルモンが正常に分泌されていると、肌にはハリとツヤが生まれ、髪もしなやかで美しく、心身ともに健康に過ごせます。

美と健康のために、ホルモンのバランスを乱すような生活習慣は謹んでください。

具体的には、飲酒、喫煙、睡眠不足、栄養素の偏りなどが挙げられます。

逆に、運動習慣やバランスの良い食事は、女性ホルモンの働きを正常化することが知られています。

生理痛などに関係してくるため、この頃からホルモンと健康の関係を意識する女性が増えるようですね。

2-2.将来設計とセックスライフ

20代~30代女性の将来設計
多くの女性は妊娠・出産を20~30代に経験します。

セックスライフが最も充実する時期であるだけに、誰と結婚し、いつ子どもを作るのか、何人産むのか、「将来設計」として慎重に考えたいところ。

いわゆる「できちゃった結婚」は、離婚率が高いということ、子どもに不幸な境遇を強いる可能性が高いということを、きちんと認識すべきです(もちろん「可能性」であり、幸せな家庭を築く女性も多いのですが…)。

子どもは男性と同意した上で作り、できるだけ計画的な出産を心がけてください。

また、避妊や性感染症、女性特有の病気に関する正しい知識を把握することも大切。

セックスは人生を豊かにする素晴らしいものですが、同時に一定のリスクを含むものである、ということは忘れないでください。

3.40~50代に訪れる「更年期」と「閉経」、そして「高齢出産」という選択肢

3-1.ホルモンの分泌量が減少する40代

35歳頃から40代にかけて、卵巣の働きは少しずつ衰えていきます。

個人差はありますが、30代後半から女性ホルモンの分泌量が減少し、月経の周期が乱れたり、月経量が減少したりなど、変化を自覚する方が多くなります。

これはエストロゲンの働きが弱くなるために生じる現象で、並行して美容面でのトラブル(お肌や髪、体型など)を起こしやすくなる年齢でもあります。

一方で、生活面に関しては、仕事と家庭の両立に取り組んでいる方も多いはず。

忙しさのあまり、つい健康管理を怠りがちなので、体調面については十分な配慮を心がけたいところです。

生活習慣に気を配ることはもちろん、健康診断・がん検診など定期的に受けるようにしてください。

3-2.40代の妊娠、高齢出産について

40代の妊娠、高齢出産
医療技術の進歩と女性のライフスタイルが多様化したことにより、40代で出産する方も徐々に増えています。

通常、40代になると月経の周期は乱れ、妊娠の確率は低下します。中には、早めに閉経がきたのか、妊娠したのか、分からないケースもあるようです。

結果として、医療機関を受診するタイミングが遅れ、大慌てで対応する方も珍しくありません。

高齢出産の主なリスクとしては、流産(35歳以上で20パーセント)、子どもの先天性異常(40歳で約2パーセント)、高血圧(20代の頃の1.8倍)などが挙げられます。

また、30歳を過ぎたあたりから妊娠の確率は低下し「不妊症」に悩む女性も増えます。

ただし、不妊については男性の側に原因がある可能性も高いので、男女ともに医療機関を受診することが推奨されています。

経済的なゆとりが生まれ、人生の新たなステージに踏み出す好機とされる40代。

しかしながら、高齢出産には相応のリスクがある、ということは覚悟しておく必要があります。

3-3.更年期(50代)に起こる体の変化やトラブル

40代後半~50代は「更年期」と呼ばれ、ホルモンの分泌量が急速に減少する方が少なくありません。

それに伴い体調の変化、さらには健康上のトラブルを発症するケースも多く見られます。

エストロゲンは、肌のハリを保つ、骨を丈夫にする働きなど、健康上様々なメリットをもたらします。

しかし、その分泌量が減少するにしたがって、「更年期障害」という中高年の女性特有の症状が見られるようになります。

具体的には、「ホットフラッシュ」と呼ばれる顔のほてり、めまい、発汗、さらには精神的なイライラ、気分の落ち込み、不眠などが挙げられます。

症状には個人差が大きいものの、女性の約8割は何らかの形で更年期障害を発症するといわれています。

更年期の諸症状は、治療によって大幅な緩和が期待できます。
「老化現象」として諦めるのではなく、医療機関を受診し、積極的な治療に取り組みましょう。

日常的なストレスが症状の悪化を招くというデータもありますから、日頃から自身のメンタル、生活習慣に注意を払うことも大切です。

3-4.もう楽しめない?閉経とセックス

閉経とセックス
女性が完全に生殖機能を失う「閉経」は、「一年以上月経がない」状態を指します。

40代から50代にかけて生理の周期が不規則になり、やがて閉経を迎えると、子宮や膣にも変化があらわれます。子宮は萎縮し、膣は細く、浅くなります。

また、膣内の弾力性・潤いが失われ、セックスの際に痛みを感じる女性が増えます。

ただし、閉経したからといって性欲が完全になくなるわけでもなければ、セックスができないわけでもありません。

ローション(潤滑剤)など使用することで痛みのないセックスは可能ですし、医療機関ではホルモンを補う医薬品など処方してもらうこともできます。

予定外の妊娠を恐れる必要がありませんから、閉経を迎えて初めて、セックスを心おきなく楽しめる女性も少なくありません。

以上のように、女性ホルモンは女性の健康を、美を、一生を大きく左右します。

ホルモンに「振り回される」のか、「コントロールする」のか、それは日頃の心がけ次第。

個人差はあるにしても、様々な取り組みにより、バランスを維持することは可能です。

体質だから… もう年だから… と諦めるのではなく、生活習慣の見直し、医学的なアプローチに励み、もっともっと快適な生活を送りましょう。

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