皮膚科で聞いた!手の甲のシミを消す方法【できる原因は?】

皮膚科で聞いた手の甲のシミを消す方法
美 容

手の甲のシミを消したい!
手の甲にできるシミは、女性によくある悩みの一つ。

一般的には「老化現象」として知られていますが、実は、シミができる原因は加齢だけではありません。

もしかすると病気のサインかも…?

シミができる原因と対策を正しく把握して、万が一のリスクに備えましょう。
皮膚科で聞いた「手の甲のシミを消す方法」も合わせてご紹介します。

手の甲にシミができる原因

手の甲にシミができる原因
手の甲にシミができたら、まずはその原因からチェック。病気の可能性もあるので、できるだけ皮膚科の受診をおすすめします。

原因によって「シミを消す方法」は違います。注意してくださいね。

※皮膚科で「シミを消す治療」も可能です

原因① 加齢による老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)

手の甲にできるシミで最も多いのは、老化によって増える老人性色素斑

紫外線によるダメージが長年かけて肌に蓄積し、徐々に濃く・大きくなっていきます。

シミの大きさは数ミリ~数十ミリと様々。数年かけて隆起し、凹凸ができる場合もあるようです。

シミが薄いうちにケアすれば、比較的早く&簡単に消えます。

皮膚科の先生いわく、「手の甲にできるシミの9割は老化によるもの」だそうです。

おすすめの対処法

薄いシミは化粧品(クリームなど)でケア可能。
濃いシミはレーザー治療や美白剤(医薬品)によるケアが必要です。

原因② 炎症による色素の沈着

傷跡や「かぶれ」、家事による「あかぎれ」「しもやけ」などもシミの原因になります。さらに、ムダ毛処理の炎症、ニキビ跡、虫刺されの跡などがシミとして残るケースも。

普通は徐々に薄くなっていきますが、年齢を重ねるとお肌のターンオーバーが低下し、消えなくなってしまう場合があるそうです。

おすすめの対処法

原因となる炎症は、できる早くケアしましょう。保湿クリームを塗るだけでも、シミが残るリスクはぐっと小さくなるようです。

「すでにできてしまったシミ」にも化粧品が効果的。美白コスメ、ピーリング剤、ハンドクリームなど、いずれも一定の効果が認められています。

原因③ 加齢による脂漏性角化症(イボ)

紫外線のダメージが蓄積することで増える「脂漏性角化症」。一般には「イボ」と呼ばれる良性の腫瘍です。

シミができる原因は先ほど紹介した「老人性色素斑」と同じですが、脂漏性角化症のシミは盛り上がっており、化粧品や塗り薬では治療できません。

おすすめの対処法

レーザー治療や液体窒素で除去することができます。自宅でのケアは不可能。

自然に消えることはないので、皮膚科でキレイに治療しましょう。

原因④ 突然できる花弁状色素斑(かべんじょうしきそはん)

夏場のアウトドアなどで大量の紫外線を浴びると、日焼け後に小さなシミができることがあります。

花びらのような形が特徴で、特にできやすいのは肩から背中にかけて見えにくい場所にできるため、「気づいたらシミだらけ」「突然できた!」と困惑する患者さんが多いそうです。ただ、手の甲にできることはあまりないようです。

おすすめの対処法

医療機関でのレーザー治療が一般的。化粧品や塗り薬では(ほぼ)消えません。

原因⑤ 遺伝性の雀卵斑(じゃくらんはん) = そばかす

顔にできる小さなシミを一般に「そばかす」と言いますが、医学的には「遺伝性のシミ」のみを指します。正式名称は雀卵斑(じゃくらんはん)。

10代の頃からでき始める例が多く、鼻を中心に三角・四角のシミが散らばるように増えていきます。

色白の人ほどできやすい(目立ちやすい)という特徴があり、白人に多く見られるそうです。

おすすめの対処法

メイクで「隠す」女性が多いのですが、レーザー治療で「消す」ことも可能。ただし再発する症例もあるようです。

美白剤(医薬品)の効果は限定的。紫外線を浴びると徐々に濃くなるので、こまめなUVケアが必要です。

原因⑥ 肝斑(かんぱん)

シミと言えば「肝斑」を思い浮かべる方も多いはず。ただ、肝斑は「顔にできるシミ」で、手の甲に見られることはないようです。

おすすめの対処法

トラネキサム酸という内服薬による治療が一般的。数ヵ月の服用で徐々にシミが薄くなっていきます。

原因⑦ 皮膚がん

手の甲にシミができる原因として(可能性は低いものの)、「皮膚がん」を発症している可能性も排除できないそうです。

特に、シミが「痒み」を伴う場合や、突然「ホクロのようなシミが増えた」「大きくなった」場合は、念のため皮膚科を受診しましょう。

上記のケースでも良性の腫瘍が大半なので、それほど心配する必要はありません。

おすすめの対処法

手術による治療が必要ですが、日帰りできる例が多いそうです。
比較的「治りやすい」がんの一つで、初期の状態ならほぼ確実に根治します。

手の甲のシミを消す方法

手の甲のシミを消す方法
手の甲にシミができた原因を把握したら、そのシミを消す方法をチェックしましょう。

シミの種類に応じて正しくケアすれば、より早く、より確実に、シミを消す(薄くする)ことができます。

消す方法① 市販のハンドクリームでケア

費用 … 月額で数百円~数千円程度。商品によって価格差が大きいです。化粧品の中では比較的安価

効果 … 保湿効果と予防がメインなので、即効性はありません。長期的なケアが必要です

副作用 … 低刺激のクリームが大半。副作用の危険はほぼないでしょう

効果が見込めるシミの種類 … 老人性色素斑、炎症による色素沈着

炎症や加齢による色素の沈着は、新陳代謝が低下することで徐々に進行します。お肌の新陳代謝(ターンオーバー)が低下する主な原因は乾燥。

30代~40代になると肌の保水力が衰えるため、ハンドクリームなどを使用して保湿成分を補わなくてはなりません。

「手の甲専用のシミ取りハンドクリーム」等も市販されていますが、基本的には保湿効果がメイン。

さらに「美白成分」や「紫外線をカットする成分」などを含むクリームもあるようです。

ハンドクリームの特徴は、低刺激&優れた保湿効果。数百円で購入できる商品も多く、手軽に使用できる点もメリットです。

ただし即効性(劇的な作用)はないので、すでにできた「シミを消す」と言うよりは、手の甲にシミができるのを「予防する」ためのアイテムだと考えてください。

消す方法② 皮膚科で医療用クリームを処方してもらう(または液体窒素による治療)

費用 … 月額数千円程度。シミが消えるまでにトータル数万円必要なことも

効果 … 医療用の成分(薬品)が含まれているため、優れた効果を期待できます

副作用 … 医師の診断のもと、安全に治療できます

効果が見込めるシミの種類 … 炎症によるシミや脂漏性角化症(イボ)など

脂漏性角化症(イボ)や各種の皮膚病は、病院で治療の対象となります。シミの原因となる「かぶれ」「あかぎれ」「しもやけ」「アトピー」等も同様。

医療用成分(ステロイドなど)を含むクリームが広く処方されています。保険適用で比較的安価に治療を受けられるので、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。

通院の手間はかかりますが、化粧品を購入するより「安く済む」ケースも多いです。

ただし「老化によってできたシミ」は保険の適用外。美容皮膚科で専門的なケアを受けられますが、費用は月額で数千円かかります。

予算に応じた治療プランを事前に医師とよく話し合いましょう。(最初に見積もりを出されるので、高額な医療費をいきなり請求される心配はありません)

消す方法③ ピーリング化粧品(またはピーリング用の薬品)を使用する

費用 … 月額数千円程度。エステや病院でのケミカルピーリングは数万円かかることも

効果 … ある程度の即効性あり。数日~数週間でシミが消える例も多い

副作用 … 刺激性の強いコスメ&薬剤が多いです。敏感肌やアトピー肌の方は要注意

効果が見込めるシミの種類 … 老化や炎症によるシミ(比較的頑固なシミもケア可能)

ニキビ跡や傷跡が原因でできたシミには、ピーリングがおすすめ。消える(薄くなる)まで通常は数年かかるシミを、数日~数週間でケアできます。

ただし、ピーリング剤には刺激の強いものが多いので、肌質に合わせて慎重に選びましょう。

美容皮膚科ではより専門的な「ケミカルピーリング」を受けられます。医療用の成分(薬剤)を使用することで、手の甲のシミを徹底ケア。

費用は高額になりがちですが、それでも皮膚科の先生によると「エステ店よりは割安で安全」だそうです。

消す方法④ 美白用化粧品を使用する

費用 … 市販の化粧品は月額数千円程度。皮膚科で処方される美白クリームは1万円くらい

効果 … ハイドロキノンやトレチノイン、ルミキシルペプチド等を含むクリームは効果抜群

副作用 … 一般に効果の大きい美白化粧品ほど、刺激性も強いです

効果が見込めるシミの種類 … 加齢によるシミ、炎症によるシミ、肝斑

老化に伴いできるシミには、美白化粧品がよく効くようです。薄いシミなら市販の化粧品でも十分にケア可能。

ビタミンC誘導体やアルブチン、カモミラET等を含むコスメを積極的に利用しましょう。

費用対効果(コスパ)的におすすめなのは、皮膚科で処方されるハイドロキノン。「お肌の漂白剤」と呼ばれるほどの美白成分ですが、月額2,000~3,000円程度で購入できます。

皮膚科で処方されるクリームは、市販のものよりハイドロキノンを高濃度に(2%以上)含むため、抜群の美白効果を期待できるそうです。

※トレチノイン、ルミキシルペプチドを含む医療用クリームは月額1万円以上でやや高額。それでも美白効果は素晴らしいので、美容皮膚科では積極的に処方されています。

消す方法⑤ 皮膚科でレーザー治療

費用 … 1回の費用が数千円。数回(数か所のケア)でトータル数万円

効果 … 最も効果的なケアの一つ。固定化した「濃いシミ」を消すことができます

副作用 … 術後は赤みや腫れなどが出ることもありますが、自然に消えます。痛みはほぼありません

効果が見込めるシミの種類 … 肝斑以外のシミ全般に抜群の効果を期待できます

レーザーによるシミの除去は、手の甲を問わずほぼ全てのシミに効果を見込めます。(ただし肝斑は例外。美白剤や内服薬による治療が行われています)

レーザーによるケア最大のメリットは、濃いシミもキレイに消せること。一般にイメージされているほどの痛み・副作用もなく、美容皮膚科ではごくポピュラーな治療法として人気を集めています。

シミの濃さや原因によっては「レーザー治療でしか消せない」シミもあるそう。特に遺伝性の雀卵斑(そばかす)と突然できる「花弁状色素斑」は、レーザー治療+術後の美白ケアでしか消すことができないようです。

消す方法⑥ サプリメントでケア

費用 … 月額数百円~数千円程度。必ずしも「高価な方が効く」とは限りません

効果 … 「すでにできたシミ」を消す効果は限定的。若干の「予防効果」は期待できるでしょう

副作用 … 薬ではなく「食品」なので、副作用の心配はありません

効果が見込めるシミの種類 … 加齢や炎症によってできるシミ

女性に人気の「美白サプリ」。ドラッグストアや通販サイトで数十種類が市販されています。

でも皮膚科の先生によると、サプリメントに「シミを薄くする効果はない」とのこと。法律上はあくまで「食品」という扱いなので、美白効果の高い成分は配合できないようです。

それでも多少の「予防効果」は期待できるので、食生活が乱れがちな人には良いかもしれません。

お肌の再生に必要なビタミン、コラーゲンなどの保湿成分、Lシステインなど、サプリで手軽に摂取できます。

ただし、サプリメントは数ヵ月以上の「長期服用」が効果の前提。ある程度は安価で、数ヵ月間購入可能な商品を選んでくださいね。

消す方法⑦ UAケア化粧品で紫外線対策

費用 … 毎日ケアしても月額で数百円~1,000円程度。化粧品としては安価です

効果 … 予防効果は抜群。ただ、「すでにできてしまったシミ」に効果はありません

副作用 … 一部のクリームやジェルには刺激性があります。成分を要チェック

効果が見込めるシミの種類 … ソバカス以外のシミ全てを予防します

手の甲のシミに最大の予防効果を発揮するのがUVケア化粧品。ソバカス以外のシミ全てに効果を期待できるそうです。

価格も数百円~1,000円程度と安価な商品が多く、他の肌トラブル(シワやたるみなど)も予防できるのは大きなメリット。

ただ、「すでにできたシミを消す」効果はなく、UVケアはあくまで「予防」が目的です。

一部には「紫外線吸収剤」など刺激性の強い成分を含む商品もあるので、敏感肌の方は注意しましょう。

紫外線対策は「毎日」「こまめに」が基本。夏場や外出時だけでなく、1年を通じてきっちりケアしましょう。面倒でも「10年後の肌年齢」に大きな差が出ます。

消す方法⑧ 食生活を改善して対策

費用 … 健康的な食事は割高。1日あたり150円~200円は食費が増えるようです

効果 … 時間がかかります。シミを消す方法というよりは、予防がメイン

副作用 … シミ対策だけでなく、美容・健康促進に様々な効果を期待できるでしょう

効果が見込めるシミの種類 … ソバカス以外のシミ全てに予防効果あり

美容皮膚科で必ずと言っていいほど勧められるのが、食生活の改善。毎日の献立を提示してくれるお医者さんもいるようです。

特定の食品が直接的に「シミを薄くする」ということはないそうですが、それでも毎日の積み重ねは大切。

ダイエットも含めて、美容・健康に大きなメリットを期待できます。

栄養素の中では、特にビタミンがお肌のターンオーバーに深く関係しています。意識して野菜や果物を多く摂り、新しい細胞の生成を促しましょう。

代謝を活性化することで、シミの原因となる色素が体外に排出されやすくなります。

手の甲のシミを消す方法【早見表】まとめ

加齢による老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん) ハンドクリーム、医療用クリーム、ピーリング、美白化粧品、レーザー治療、UVケアで予防
炎症による色素の沈着 ハンドクリーム、医療用クリーム、ピーリング、美白化粧品、レーザー治療、UVケアで予防
加齢による脂漏性角化症(イボ) レーザーや液体窒素による治療(皮膚科の受診)、UVケアで予防
突然できる花弁状色素斑 レーザー治療(皮膚科の受診)、UVケアで予防
遺伝性の雀卵斑(じゃくらんはん) = そばかす レーザー治療(皮膚科の受診)
肝斑(かんぱん) トラネキサム酸(内服薬)、美白用の塗り薬(いずれも皮膚科で処方されます)
皮膚がん 手術による切除(皮膚科の受診)

山下美香担当ライター
山下美香

認定エステティシャン
スキンケアアドバイザー
スキンケアカウンセラー

エステティシャンとして美容の現場に携わりつつ、2010年頃からWEBライター、女性雑誌の美容コラムニストとしても活動。マイハピ編集部では美容(主にスキンケア)担当。1児の母。

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