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ちょっと恥ずかしい…痔・尿漏れ・性感染症のお話…症状や治療法は?

女性の体の悩み
健 康

女性の中には、医療機関を受診することに抵抗感のある方が少なくありません。

医師には男性が多いので、健康上の悩みがあっても見られたくない・聞かれたくない・触れられたくない…
これは無理のない話かもしれません。

しかし、病気は発見・治療が遅れると、その分だけ改善が難しくなりますし、完治に時間もかかってしまいます。

もし、ご自身の健康状態に関して何らかの悩み、トラブルを抱えているのであれば、できるだけ早く医療機関を訪れてくださいね。

最近では、女医さんが勤務する「女性外来」=女性専用のクリニックも増えています。

「女性の先生に診て欲しい」という場合には、事前に電話で問い合わせるなどして、その旨を要望として伝えましょう。

今回は「少し恥ずかしい病気」、でも意外と女性に多い悩みである、尿漏れ、そして性感染症について解説します。

1.痔について

1-1.痔の種類と症状

は、出産や便秘による強い「いきみ」が引き起こす「おしり(肛門)の病気」です。

大きく3種類に分類することができ、イボ痔とも呼ばれる「痔核」、切れ痔といわれる「裂肛」、穴痔といわれる「痔ろう」が挙げられます。

「痔核(じかく)」は、肛門に強い力がかかってうっ血し、イボのように腫れた状態。

初期の状態では痛みもなく、腫れは肛門の内側にあるので、気づかない方もいます。

しかし、やがて炎症を起こし、出血や痛みを伴うようになり、イボが肛門の外側に。
そのまま元に戻らなくなって…
この段階で医療機関を受診する方が多いようです。

「裂肛(れっこう)」は便秘の女性に多く見られる痔で、排便の際の「いきみ過ぎ」が主な原因として挙げられます。

便によって肛門の出口にあたる部分が傷ついた状態。「おしりのケガ」と言い換えることもできるでしょう。

症状が進行すると、排便時や運動時、椅子に座る際などに痛みを感じたり、出血したりします。

「痔ろう」は肛門の感染症。
肛門腺と呼ばれる部位に細菌が入り込み、膿がたまる病気です。

主な症状としては、肛門周辺の腫れ(炎症)、痛み、発熱などが挙げられます。

慢性化する方が多く、症状が治まってはまた再発するという厄介な病気です。

1-2.主な治療法と予防法

「痔の治療」というと手術をイメージされる方が多いのですが、最近では優れたお薬が開発されていて、軟膏や座薬で完治する方が大半です。

出血や痛みなど、何らかの症状があらわれたら、できるだけ早く医療機関を受診してください。
症状の進行=手術を回避するためには、早期発見・早期治療が何よりも大切です。

初期の状態であれば、「便秘の改善」が効果的。女性は便秘を発症しやすく、痔の原因もその多くが便秘によるものだといわれています。

大切なポイントは、便を無理に出そうとしない(いきみ過ぎない)こと。

排便後にはきっちり洗浄し、おしりの衛生環境をキレイに保つことも重要です。

リスク要因としては、喫煙、過度の飲酒、ダイエット(栄養バランスの偏り)、出産なども考えられます。

近年では若い女性の間に痔が増加していて、生活習慣との関わりが深い病気であることが分かっています。

ストレスや乱れた生活習慣は、いずれも便秘の要因。

便秘は「痔のリスク」となりますから、最大の予防策は便秘の解消、すなわち「正しい生活習慣」といえるでしょう。

2.尿漏れについて

2-1.症状と原因

40歳以上の女性は4人に1人が悩んでいるといわれる尿漏れ

正式な病名を「腹圧性(ふくあつせい)尿失禁」といい、発症の要因は「筋肉の衰え」であるケースが多いようです。

膀胱や尿道は骨盤近くの筋肉に支えられています。しかし、加齢とともにその筋肉は弱体化。

すると、腹部に圧力がかかった際、尿道を閉めることができず、尿が漏れてしまうわけですね。

具体的には、重いものを持ったり、せきやくしゃみをした場合に少量の失禁が…

恥ずかしく思われる方も多いようですが、女性の間ではごくありふれた症状なので、ぜひお医者さんに相談してみましょう。

症状が進行すると、次第に失禁する尿の量が増え、歩くだけでも尿漏れの起こるケースがあるようです。

特に産後は骨盤周辺の筋肉が緩みやすく、少量の失禁を経験される方が多いようです。

2-2.主な治療法や改善法、予防策

日頃の習慣としては、適度なエクササイズが最も効果的。

加齢にともなって、筋肉はどうしても衰えていきます。若いうちから体を鍛えて、将来のために筋力を「貯金」する心がけを持ちましょう。

運動不足にさえ陥らなければ、尿漏れを発症するリスクは大幅に抑えることができます。

ただし、産後の尿漏れを予防するためには、ゆっくり体を休めなくてはなりません。

出産後には骨盤周辺の筋肉が緩みがちなので、無理な運動は控えて、お腹に負担をかけないようにしてください。

軽度の尿漏れなら、骨盤付近の筋肉を鍛える体操、エクササイズで改善されます。

症状が進行している場合には手術という選択肢もありますが、最近では体に負担をかけない手術法が普及しており、要する時間は30分程度。
3日~4日くらいの入院で大幅な症状の改善が期待できます。

急にトイレに行くたくなる頻尿タイプの尿漏れ「切迫性(せっぱくせい)尿失禁」に対しては、投薬による治療が一般的。

いずれにしても、早期に治療に取り組むことで、早期回復の見込みが大きくなります。

慢性的な尿漏れに悩みながら、おりものシート、尿取りパッドなどで対処する方も多いようですが、本来はやはり「治療」を行なうべきです。

症状が進行すると、旅行をはじめとして外出が難しくなり、軽い運動(散歩など)さえできなくなってしまいます。

やがて日常的な行動の範囲が制限され、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)低下を招くケースも珍しくありません。

治療自体はけして難しい病気ではないので、できるだけ早く医療機関を受診して、早めの治療に取り組みましょう。

3.性感染症(性病)

3-1.感染経路や予防法、治療に対する考え方について

セックスで感染する病気を総称して「性感染症」といいます。

一般には「性病」、「STD」と呼ばれることもありますが、意味は同じ。

近年では、若い女性の間で「クラミジア」、「性器ヘルペス」などが増加傾向にあります。

複数のパートナーと関係を持つ人は感染のリスクが高く、特に旧来の貞操観念を持たない10代~20代の男女に多く見られます。

また、感染の要因としては性感染症に関する「知識不足」も挙げられます。

必ずしも「挿入しなければ感染しない」ということはなく、精液に触れたり、口腔の接触(オーラルセックスやキス)から感染することもあります。

性病のリスクはコンドームの使用によって大幅に軽減されますが、それでも「絶対ではない」ということを覚えておきましょう。

性感染症には自覚症状のないものも多くあります。

症状が進行すると不妊の原因にもなりますから、信頼のできるパートナーを選ぶことはもちろん、おりものの異常、性器周辺の痒み・痛みなど発症したら、すぐに医療機関を受診してください。

「恥ずかしい」という意識を持つ方も多いのですが、性感染症は稀な病気、特別な病気ではありません。

その多くは正しい治療法により完治するので、安心してお医者さんに任せましょう。

カップルのどちらか一方が感染している場合は、もう一方も性感染症を罹患している可能性が高いと考えてください。

「一緒に治す」意識を持ち、必ず二人とも医療機関を受診しましょう。

3-2.クラミジア

近年、最もポピュラーな性病として知られるようになった「クラミジア」。

微生物の侵入によって発症する病気で、初期の状態ではほとんど自覚症状がありません。

そのため発見が遅れ、パートナーに二次感染してしまうことの多い病気です。

主な症状しては腹痛が挙げられます。これは子宮や卵管が炎症を起こすために生じる痛みで、不妊や子宮外妊娠の原因にもなります。

検査は、めん棒のようなもので子宮頸部の組織をこすり取るだけの手軽なもの。数分で終わり、痛みもありません。

投薬による治療が可能で、2週間程度「抗菌剤」というお薬を飲めば大半の方は完治します。

3-3.性器ヘルペス

強い痛みを伴う「性器ヘルペス」は、ウィルスの感染によって発症します。

外見上の変化としては、性器や肛門の周辺に赤い水疱ができたり、潰瘍ができたりします。

感染後、1週間以内に自覚症状が出ることが多いので、できるだけ早く受診してください。

症状が進行すると、歩けないほどの激痛、排尿時の痛みなどに悩まされる方が多いようです。

投薬による治療が一般的で、飲み薬の他、患部に塗布する軟膏薬なども利用されています。

お薬で症状を解消することはできますが、完治はしません。

月経や疲労、ストレスなどにより再発のリスクが高まるため、体調管理をきっちりと行い、病気と「上手に付き合う」姿勢が求められます。

3-4.カンジダ膣炎

カンジダというカビの一種が膣内で繁殖すると「カンジダ膣炎」という病気を発症することがあります。

カンジダは私たちの体内にごく普通に生息するもので、必ずしも悪さをするカビではありません。

しかし、セックスによる感染の他、疲労や妊娠などによって抵抗力が落ちると、性器周辺に強い痒みを生じることがあります。

こうした特徴から、体調が悪いときに病変を起こす「日和見感染」の代表的な存在として知られています。

必ずしもセックスによって感染するとは限らないため、お医者さんによってはこの病気を性感染症に分類しない場合もあります。

女性の5人に1人はこの病気を経験するといわれていて、ごくポピュラーな病気としても知られています。

主な症状としては、チーズ状のおりものが増える、強い痒みなどが挙げられます。

患部に市販の痒み止めを塗ったり、かきむしったりすると、症状を悪化させる原因になります。石けんでゴシゴシ洗うのも逆効果。

症状が出たら必ず医療機関を受診しましょう。膣洗浄、座薬、専用の軟膏やクリームによる治療が一般的です。

症状が治まっても、疲れやストレスにより再発するケースが多いといわれています。

また、性器周辺が蒸れると菌の繁殖を促進してしまうので、おりものシートの使用は控えてください。通気性の良い下着の着用をおすすめします。

女性ならば誰しも一つか二つくらいは、他人に言えない「体の悩み」、慢性的な「健康トラブル」を抱えています。

お医者さんがあなたの悩みを非難したり、不潔な印象を持ったりすることは、絶対にありません。

むしろ「ありふれた病気」くらいに考えて、気軽に受診してみましょう。

早期の治療が早期の回復を、より充実した生活をもたらしてくれます。

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● 文/マイハピ編集部

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