ニキビケア特集② 今は病院で「治療」する時代?頑固なニキビ跡も完治

ニキビケア特集2

まずは前回のおさらいから。

ニキビは皮脂の「詰まり」や生活習慣の乱れなど、様々な要因が「蓄積」して発生する。

ただ殺菌・洗顔するだけでは不十分。生活習慣の見直し、保湿など含めて総合的にケアする。

おすすめのスキンケアは「ビタミンC誘導体」、「ピーリング」を活用したもの。メイクはパウダータイプが最適。

少なくともこれくらいの知識を押さえておけば、効果的なニキビケアを実践できます。

連載2回目の今回は、さらに医学や栄養学の観点から、ニキビに関するやや専門的な知識をご紹介します。

気になる「ニキビ跡」をケアする方法についても解説しているので、以下に詳細をチェックしておきましょう。

1.ニキビに関する誤解。よくある「間違い」や「勘違い」

1-1.ニキビができやすいのは男性?女性はできにくい?

女性はニキビができにくい?

大人ニキビは、顎やフェイスラインなど、ヒゲの生える部分にできやすいといわれています。

そのため「男性は大人ニキビができやすい」と考えている方も多いようです。確かに敏感肌の男性は、髭剃り跡が炎症を起して、そこにニキビができるケースなど多く見られます。

しかし、だからといって「女性はニキビができにくい」と断言することはできません。

これまでも述べてきたように、ニキビができる要因は様々。多くの要素が複雑に絡み合っています。

例えばホルモンについて考えてみましょう。

ニキビの初期段階である「角化異常」には男性ホルモンが影響するといわれていますが、生理前にできるニキビは女性ホルモンの影響によるところが大きいとされています。

皮脂の分泌量は男性の方が多い?
とはいえ、男性の中にもニキビができやすい人、できにくい人がいますよね。

単純に性別やホルモンの分泌量、体質だけで「ニキビのできやすさ」を判断することはできないのです。

1-2.ニキビを「つぶす」のはNG?方法次第では早期改善も

ニキビをつぶすのはNG

ニキビは絶対につぶしちゃダメ!
と考えている方が多いのではないでしょうか。
確かに「跡が残りやすい」ので、ニキビを爪で押し出したり、引っかいたりするのはNGです。

しかし「つぶし方」次第では、ニキビを早く治すことも可能。ポイントは「正しい方法」を実践する点にあります。

まず、お風呂上りや洗顔後など、肌を「清潔な状態」に整えてください。入浴後なら肌がやわらかいので、皮膚に負担をかけることなくケアできるでしょう。

正しいニキビのつぶし方は、「芯を押し出す」イメージ。

専用の器具として「コメドプッシャー」など市販されていますから、購入して使用するのも良いでしょう。

または綿棒を2本使って、優しく丁寧に芯を押し出してください。

なかなかつぶれない…
そんな場合はしばらく経過を観察しましょう。

くれぐれも爪で「傷」を作ったり、針で「穴」を開けたりしないでくださいね。細菌に感染し、化膿・炎症してしまう恐れがあります。

ニキビが赤く腫れている場合は触れないほうが無難。刺激を与えないよう細心の注意を払ってください。

ニキビは、皮膚科などの医療機関でも押し出したりつぶしたり「処置」してもらうことができます。

消毒液やレーザーを用い、より安全・確実なケアを期待できますから、お医者さんに頼むのも良いでしょう。

2.病院でニキビをケア!「治療」の種類は

2-1.皮膚科で「治療」も可能!塗り薬と飲み薬で徹底的にケア

ニキビ治療の内服薬

ニキビの「治療」というと「塗り薬」をイメージされる方も多いと思いますが、「飲み薬」を処方されるケースも多いです。

特に、慢性化したニキビを塗り薬だけで治療することは困難なので、内服薬との併用が一般的。

抗生物質やビタミン剤をはじめとして、最近では漢方薬の服用を勧めるお医者さんも増えています。

そもそも、ニキビは「毛穴の異常」です。
毛穴が炎症や腫れによって塞がれてしまった状態なので、塗り薬の成分を肌の内部に浸透させることができません。

体の内側から、内服薬の働きによって治療する必要があるわけですね。

処方される内服薬の種類としては、抗生物質やビタミン剤に加えて、ホルモンのバランスを調整するお薬も効果的。

事実、ピル等の服用によって劇的に肌トラブルが改善される女性も多いようです。

美容を専門に扱う医療機関では、ピーリングやニキビ跡に対するレーザー治療、ビタミンC誘導体を活用したイオン治療などが採用されています。

自宅では実践できないレベルの専門的なケアを期待できるので、興味のある方は美容クリニックなど受診してみるのも良いでしょう。

2-2.漢方薬も効果的?東洋医学の見方は

漢方薬の効果

大人ニキビの多くは「生活習慣の乱れ」によって引き起こされます。

日頃の不摂生が徐々に蓄積されて、肌のターンオーバー、細胞の機能が損なわれてしまう…

漢方の分野では、人の体が持つ「自然治癒力」を高めることで、様々な肌トラブルに対処できると考えられています。

体の内側から、「体質の改善」を図るのが漢方の基本的な考え方。
具体的にいえば、ホルモンバランスの調整、免疫力の向上などが挙げられます。

特に女性が陥りやすい「瘀血」(おけつ)体質は、血行不良を招き、お肌の調子を損なう病状として知られています。

大人ニキビの他にも、激しい生理通や頭痛、肩こり、慢性的なイライラなど併発している場合は、瘀血体質と診断される可能性が高いようです。

通常、漢方薬は個人の「体質」や「症状」に応じて個別に処方されます。処方される漢方薬の種類、分量など各人で異なるため、きめの細かな治療を期待できます。

しかし最近では、ドラックストアなどでも漢方薬を取り扱うケースが増えています。

まずは「お試し」で購入してみるのもおすすめですが、できれば専門医の処方を受けて、根本的な体質改善を目指しましょう。

漢方薬=高価だと考えている方も多いようですが、保険が適用されるので1ヶ月あたりの治療費は数千円程度。費用面で一般のクリニックと大きな違いはありません。

3.食生活と栄養素。「ニキビ跡」もケアを

3-1.ニキビを予防・改善する栄養素は?おすすめの食べ物まとめ

ニキビを予防するためには健康的な食生活が欠かせません。

脂っこいものを食べ過ぎた数日後、気付けばニキビがポツリ…
誰でも一度はそんな経験があるのではないでしょうか。

毛穴の出口が塞がれてしまう「角化異常」には、皮脂の過剰分泌が影響しています。ですから、脂っこい食事は極力控えたいところです。

皮脂の過剰分泌を抑えるという点で、ニキビ予防も「毛穴のケア」と共通する部分が多くあります。

例えばビタミンB1、B2は皮脂の分泌をコントロールするために欠かせない栄養素。ニキビだけでなく、毛穴の詰まりを予防する栄養素としても有効です。

また、ビタミンEには色素の沈着を予防する効果があるので、ニキビ跡が気になる方はアーモンドなどのナッツ類を多く摂りましょう。

多くの女性を悩ませる「便秘」もニキビの要因に。野菜や果物などから積極的に食物繊維を摂って、健康的なお通じを維持してください。

今回ご紹介した栄養素を多く含む食品としておすすめなのは、豚肉、レバー、豆類、緑黄色野菜など。

まずは1週間、ジャンクフードを避けてこれらの食品を多く摂ってみましょう。普段の食生活が乱れている方ほど、大きな「変化」を実感できるはずです。

3-2.タイプ別「ニキビ跡」をケアする方法

「ニキビ跡」はその種類によって対応策が異なります。
以下、タイプ別に必要なケアの方法を確認しておきましょう。

赤味が強いタイプ

ニキビによる「炎症」が主な原因で、その多くは自然に治癒します。しかし、中には数年~10年くらい赤味が消えないものも。

早く赤みを消したい、目立たなくしたい、という場合は「ビタミンC誘導体」含有の化粧品など活用しましょう。

「イオン」の働きを導入したケア(美顔器など)も効果的です。

シミや黒ずみになってしまうタイプ

シミや黒ずみが気になるニキビ跡は「色素沈着」が要因。
数年かけて自然に消える方も多いのですが、そのまま残ってしまうケースも珍しくありません。

ニキビが治る過程で「日焼け」してしまうと跡になりやすいので、紫外線対策はきっちり行いましょう。

すでにできてしまったニキビ跡についても、「美白」専用の化粧品、ピーリングなどが効果的。
自宅でもケア可能ですが、専門医による「治療」がおすすめです。

クレーター(陥没)として残るタイプ

肌のターンオーバーが著しく阻害され、皮膚に凹凸ができてしまったケース。

肌の内部、真皮まで傷ついている場合が多いので、自宅でのケアは難しいと考えてください。

とはいえ、医療機関では比較的ポピュラーな肌トラブル。美容を専門に扱う皮膚科では、ピーリングやレーザー治療、レチノイン酸含有の塗り薬などが採用されています。

保険は適用されませんが、10万円前後の予算があれば十分に治療可能です。

4.最後に

以上、2回にわたってニキビの特集記事を掲載してきましたが、いかがでしたか?

1つか2つは「NG」なポイントが見つかったかもしれません。

「ダメだ…全然ケアできてない」、
「やるべきことが多過ぎる!」
なんて、焦ってしまった方もいるのではないでしょうか。

そんな場合はポジティヴに、逆の視点から考えてみましょう。
「正しいケアの方法を理解できた!」、
「やるべきことが分った!」という風に。

それでも「無理」の二文字が頭をよぎったら、思い切って医療機関を受診してみましょう。
ニキビぐらいで大袈裟?
恥ずかしい?

そんなことは全然ありません。皮膚科をはじめとして、病院でのニキビ治療はごく当たり前の処置になっています。

「自然に治るまで待つ」のも良いですが、気に病んだり悩んだりするくらいなら、「早期治療」で徹底的にケアしてしまいましょう。

肌トラブルに関しては(ニキビに限らず)、かかりつけの医師がいると何かと心強いです。専門家の立場から的確なアドバイス、サポートを期待できるはず。

あれもこれもと高価な化粧品を買い揃えるよりは、通院したほうが費用もずっと節約できます。「病院でスキンケア」ぜひ前向きに考えてみてくださいね。

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