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妊娠や出産を考える前に…避妊や高齢出産、「自己実現」について

妊娠・出産
健 康

妊娠出産は、女性にとって人生最大の出来事といっても過言ではありません。

事実、「出産を機に人生観が変わった」、「子ども中心に生活するようになった」という女性は少なくないはず。

今はまだ「子どもを作る気はない」、「ずっと先のこと」と考えている方も、後になって振り返れば、妊娠・出産が「人生のターニングポイント」になっているケースは多いようです。

いわば「人生設計」という視点が必要になるわけですが、もう一つ考えていただきたいのは、「からだ」のこと。

妊娠と出産は、女性の「身体」、そして「健康」に、大きな変化をもたらします。

今回は女性の「ライフサイクル」と「健康」、両方の観点から妊娠・出産について考えてみましょう。

1.まずは「中絶」・「性病」・「避妊」について考えてみる

1-1.望まない妊娠は避ける  「中絶」という選択肢の危険性

女性であれば誰しも、「愛の行為」による妊娠を望みます。そしてそれは、人間として自然な欲求でもあります。

しかし、無防備かつ無計画な性行為は、ときとして「望まない妊娠」をもたらします。

特に十代後半~二十代前半にかけて、十分な認識を持たずに妊娠、慌てて「できちゃった結婚」をするカップルが少なくありません。

中には安易に「中絶」を選択し、あとあと後悔の念に苛まれる女性も多いようです。

中絶手術そのものは危険が大きいものではありません。しかし、身体は確実に負担を強いられますし、そのこと以上に、「心」に大きなダメージをもたらします。

個人差はあるにしても、この世に生まれるはずだった命を「自らの意思で葬る」という事実は、心に罪悪感という影を落とします。

いまは気にならなくても、十年後、二十年後、その「過去」に抵抗なく向き合えるという保証はないのです。

自身の心と身体を労わるためにも、「望まない妊娠」は極力避けるべきものです。

1-2.性感染症(性病)と独身女性

性感染症と独身女性

近年、若い世代の男女に性感染症(性病)が流行しています。その要因としては、男女交際の多様化=「短期間に複数の異性と性交渉をするケースの急増」が挙げられます。

寂しさを埋めるために、無防備にセックスする若い女性たち…
性交渉のハードルが下がる一方で、「病気のリスク」については、十分に知られていません。

クラミジア、ヘルペス、そしてエイズ(HIV)…
中には命に関わる病気や、妊娠率の低下を招く病気も含まれています。

性感染症には自覚症状がないものも多く、気づかないうちに他人に感染(うつ)してしまう、感染されてしまう事例も多いようです。

「独身=自由に遊べる立場」という考え方は必ずしも間違いではありませんが、最低限、コンドームを使用するなどして、予防策に努めてください。

また、症状の有無に関わらず、定期健診を受けることで病気の発見、早期治療を心がけましょう。

1-3.避妊にはピルとコンドームの併用を

妊娠・出産と「幸せ」の間には、統計的なデータが存在します。

例えば、「できちゃった結婚」で成立した夫婦は離婚率が高く、「母子家庭」から「貧困世帯」に陥る可能性が高いことが分かっています。

したがって、幸せな結婚、子育て、そして家庭のためには、「計画的な妊娠と出産」が理想的だと考えられます(シングルマザーや母子家庭が不幸になる、ということではなくて、生活上「より多くの困難が予想される」ということです)。

計画的な妊娠に欠かせないのがそう、「避妊」ですね。セックスの後に膣内を洗う、膣外射精など、「不確実な方法」に頼るのはNG。

意外にコンドームも失敗率が高く、3パーセント前後の確率で妊娠することが分かっています。
万全を期すのであれば、コンドームにプラスしてピルを併用しましょう。

ピル(混合型経口避妊薬)は、避妊の成功率を高める医薬品で、月経のトラブル(生理痛など)を緩和したり、「女性特有のガン」の発症率を抑える働きも期待できます。

2.不妊症と高齢出産にどう向き合うか。「親になる」という自己実現について

2-1.もしかして不妊症かも…そんな場合は?

不妊症検査治療

避妊をせずにセックスした場合、健康なカップルであれば1年以内に85パーセント、2年以内に90%が妊娠します。

「不妊症」と定義されるのは、避妊せずに2年以上が経過した場合。子どもが欲しいのに、できない… と悩むカップルは、近年増加傾向にあります。

今後はさらに晩婚化が進むと予想されますから、不妊治療に励むカップルはさらに増えることでしょう。

かつては女性の側に原因があるとされていた不妊症ですが、男性か男女両方に原因があるケースが約半数だといわれており、治療に際しては男性の理解・協力が欠かせません。

したがって、治療法は原因によって様々ですが、夫婦(男女)ともに検査を受けることから始めます。

必ずしも身体的な異常が要因だとは限らず、メンタル(精神)の治療を目的としたアプローチも広く採用されています。

2-2.高齢出産は危険?避けるべき?

35歳以上の出産を「高齢出産」といいます。

晩婚が一般化した影響で、高齢出産を経験する女性が徐々に増加。40代になってから初産を経験する女性も珍しくありません。

妊娠中毒症、流産、子どもの障害発生率など、高齢出産には一定のリスクが存在します。

しかし一方では、経済的・時間的な余裕を確保したうえでの出産は、むしろ推奨されるべきものです。

近年では高齢出産に関する医療技術も発達しており、様々なリスクを未然に予防可能です。

必ずしも「危ないから駄目」と諦めるのではなく、有望な選択肢の一つとして、30代~40代の出産についても考えてみてください。

2-3.妊娠・出産によるライフサイクルの変化と自己実現

妊娠・出産・子育て

言うまでもなく、妊娠・出産・子育ては、素晴らしい経験と喜びをもたらしてくれます。

むやみに不安や恐ればかり抱く必要はありません。それでも、妊娠によってあなたの生活が大きく変わるということは覚えていてください。

妊娠中はしっかりと体調管理をしなくてはなりませんし、出産後は休養が必要です。
また、出産以前と同じ仕事を同じようにできる、とは限りません。

プライベートな部分でも、「自分のための時間」が減って、「子どものための時間」が増えます。パートナー(男性)との関係も、従来通りではなくなるでしょう。

あなたは出産や子育てに、何を期待していますか?
何を得て、何を失うのでしょう?

自己実現の過程にあって、ライフサイクルがどのように変化するのか、いま一度、考えてみてください。

「なりゆき」ではなく、明確な「決意」のもとに、妊娠し出産すること。
それが将来の母親に求められる「責任」のあり方ではないでしょうか。

最後に

今回はやや厳しい視点から、「親になる」ことについて述べてみました。
一部、まるで脅かすような記述が目立ったかもしれません。

「覚悟」と「責任」が、あまりに重く感じられ、中には不安感を持たれた方もいるのではないでしょうか。

近年、女性の多くが、出産や子育てを「素晴らしい幸福」として喧伝するか、「苦難の連続」として愚痴るかで、一種の両極化が見られます。

この風潮は、かつては「当たり前」で「自然」なことだった妊娠・出産が、人生の選択肢(オプション)と見なされるようになった結果だと考えられます。

多くの物事には、良い面と悪い面、両面が存在します。

だとすれば、悪い面(困難)を最小化し、良い面(幸福)を最大化することにこそ、多くの力を注ぐべきです。

性病・避妊・高齢出産、不妊症…
いずれも人生の「リスク」に関係します。

そしてその危険性は、方法次第で軽減できるもの、対策可能な部分が少なくありません。

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● 文/マイハピ編集部

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