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男から女にうつる?女性に多い「すそわきが」とは。原因と対策まとめ

2024.02.16
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女性に多い「すそわきが」の特徴とは。原因と対策まとめ

マイハピ編集部2
この記事の執筆・監修マイハピ編集部
更新日:2024年2月16日

2009年に法人(株式会社ユーテック)設立
大手の広告代理店やSDGs関連企業、ITメディアとも提携し、「男女共同参画の実現」に取り組んでいます。
ひとりひとりの女性が自分らしく健康に安心して暮らせる社会の実現をめざし、調査・経験にもとづいた正しい情報を発信してまいります。
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はじめに

日本人は世界で最も「におい」に敏感な国民だといわれています。
特に近年は「無臭」や「消臭」がブームといえるほど。

様々なデオドラント商品が開発・販売されているのは、皆さんご存知の通りです。

そんな中で「スメルハラスメント」という言葉もすっかり定着しました。

「臭いによる被害、マナー違反」を意味するこの言葉は、「職場や学校では無臭であるべき」というエチケットを、私たち日本人に徹底させました。

しかし、いくら気をつけても、清潔にしても、なかなか解消されないニオイがあります。
それが「わきが」=「腋臭」。

中でも多くの女性が悩み、その有無を心配している「すそわきが」は、対策が難しいといわれています。

すそわきがとは

すそわきがの特徴とは
すそわきが」とは、「陰部がにおう」症状のこと。正式名称を「外陰部臭症」といいます。

一般に「わきが」といえば「男性の悩み」というイメージが強いのですが、実際は女性の方が多いといわれています。

その割合は男3に対して女7。

つまり、「女性は男性の2倍以上「わきが」になりやすい」といえます。

しかし、わきがは(中でも「すそわきが」は)非常にデリケートな悩み。

性行為のとき、彼氏から「臭い」と思われていたら…
生理中のニオイが周囲に漏れていたら…

そんな風に気になりはじめると、不安や心配はどんどん深まっていきます。

でも「誰にも言えない」、「誰も何も言ってくれない」。
そこにワキガ対策の難しさがあります。

「におい」は非常に主観的な感覚ですから、そもそも自分が「本当に臭い」のか、ただの「気にし過ぎ」なのか、その判断も簡単にはできません。

自分では気付いていないだけで、本当は「すごく臭い」のかもしれないし、ワキガは単なる思い込みで、全然「臭っていない」のかもしれない…。

一度この思考パターンにはまり込むと、とことんまで思い悩み、コンプレックスになってしまう方も少なくないようです。

すそわきがの原因は

人種による発症率

わきがの発症率
日本人の「わきが」発症率は10~15%程度だといわれています。

一方で、欧米人は約80%の人がわきがだとされているので、最大の原因は「人種」ということになるでしょう。

日本人は「わきがになりにくい」からこそ、一部の発症者が悩み、ときには傷つくことになります。
※ 欧米でも消臭・無臭はマナーとされていますが、わきがで深刻に悩む人は多くありません

わきがは遺伝する?

わきがの遺伝
では「遺伝性」についてはどうでしょうか。
実は、わきがは遺伝することが分っています。

両親ともに「わきが」の症状が見られる場合、その子どもが「わきが」になる確率は75~80%程度。

どちらか片方の親が「わきが」のケースでも、50%以上の確率で発症します。

つまり、近親者にわきがの方がいる場合は、「わきがになりやすい」点に注意しなくてはなりません。

わきがが臭うメカニズム(仕組み)

わきがが臭う仕組み
わきがのニオイは「汗腺」から発生します。
汗腺とは、汗を分泌する器官のこと。

汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があって、わきがの原因となるのは後者の「アポクリン汗腺から分泌される汗」です。

以下にその違いや仕組みを詳しく見ておきましょう。

エクリン汗腺

皮膚の表面にある小さな分泌器官。
直径は0.4ミリほどで「小汗腺」とも呼ばれます。

エクリン線から分泌される汗の99パーセントは水分で、残りが塩分。
無色・透明・無臭、サラリとしています。

運動時や暑いときに出る「普通の汗」は、エクリン汗腺から分泌されています。

エクリン汗腺から分泌された汗も、長時間放置するとニオイを発します。(一般に「汗臭い」といわれる状態)

これは皮膚に存在する雑菌が汗を分解して繁殖し、腐敗臭を発生させるため。

ただ、エクリン汗腺から分泌された汗は、シャワーを浴びたり入浴したりすることで、簡単に無臭化できます。

汗をかきやすい方でも「清潔な状態を維持する」ことにさえ注意していれば、ニオイを予防することは難しくありません。

アポクリン汗腺

皮膚の深部に位置するアポクリン汗腺は、直径が約4ミリ。

エクリン汗腺の約10倍の大きさがあるため「大汗腺」と呼ばれることもあります。

「毛深い部位」に分布し、腋(わき)やおへその周辺、乳首、耳の穴、そして性器の周辺(陰部)に多く見られます。

このうち陰部で発症するわきがを「すそわきが」といって、少なくない数の女性がその臭いに悩んでいます。

※ アポクリン汗腺は毛穴とつながっていますが、頭部には存在しません

アポクリン汗腺から分泌される汗は、脂質やたんぱく質、ミネラル、アンモニアなど、ニオイの原因物質を多く含んでいます。

そのためアポクリン汗腺から汗が分泌されると、少量でも強い臭いの原因となります。

普通の汗と比較するとベタベタとした質感で、粘り気のある「嫌な汗」、「悪い汗」、または「乾きにくい汗」などと呼ばれることもあります。

アポクリン汗腺の働きは、思春期以降の年齢になって活性化します。

そのため早い人だと10代半ばからわきがを発症し、最も多感な時期に深く悩む(または気にし過ぎる)ことになります。

※ わきや陰部が多少臭うのは普通のこと。
ですから「当該の部位が臭う=わきが」だとは限りません。

厳密に言えば、アポクリン汗腺の働きが活発な人ほど「わきがになりやすい」ということです。

ただ、アポクリン汗腺から分泌される汗自体にニオイはありません。

汗が皮脂と混ざり合い、さらに雑菌が繁殖することで、徐々に臭いが強くなっていく…

これがわきが発症のメカニズムです。

わきがと多汗症の関係は

わきがと多汗症の関係
わきがの原因は、アポクリン汗腺から分泌される汗。
ということは、「汗っかきの人はわきがになりやすい」と考える方も多いかもしれません。

確かに「多汗症」とわきがは、併発するケースも少なくないようです。

ただし、注意しなくてはならない点が一つ。

それは「汗臭い」ことと「わきが」は、厳密に言うと違うものだということです。

汗臭さは、発汗時やその後しばらく経ってから生じるものですが、わきがは必ずしも目立った発汗を伴いません。

しかし汗臭さとわきがは混同される例も多く、実際には「汗臭いだけ」の人が、わきがの症状だと勘違いして、病院を受診することもあります。

または、多汗症の人が自分でも気づかないうちにわきがを併発していたり、わきがの人が多汗症の治療を同時に受けたりと、医療機関では様々な症例が見られます。

例えば、わきがが気になると、不安感から人前で緊張してしまい、そのせいで大量に発汗する。
すると汗やわきがのニオイがキツくなって、さらに悪臭が強まり…。

このような「心理的なプレッシャーがもたらす悪循環」に陥るケースも珍しくありません。

つまり、わきがと多汗症は必ずしも無関係なものではなく、どちらか一方がもう一方の症状を強めたり、誘発したりする可能性も考えられるのです。

わきがが臭うのは不潔だから?清潔にすれば臭わない?

わきが対策の難しさ
先ほどもご説明したように、わきがはよく「汗臭さ」と混同されます。

そして、汗臭い人=不潔な人と見なされますから、「わきがが臭うのは不潔だから」と勘違いされることも少なくありません。

しかし実際には、朝夕で毎日2回のシャワーを欠かさない人、それほど汗をかかない人でも、わきがのニオイに悩まされることが多々あります。

したがって「清潔にすれば臭わない」という考え方は、わきがの方には必ずしも当てはまりません。

※ 軽度のわきがであれば、こまめな入浴や着替えで、臭いをある程度は予防できます。

ただ、アポクリン汗腺から分泌される汗は少量でも強いニオイの原因となるため、無臭状態を維持することは容易ではありません。

臭いの原因となるアポクリン汗腺は、皮膚の深い部分にあって、簡単にはケア・洗浄することができません。

そのためどうしてもニオイの原因物質が溜まりやすく、「発汗すると臭う」状態に陥りやすいのです。

また、アポクリン汗腺は毛穴とつながっているため、「ニオイの原因物質が毛に絡まって落ちにくい」ともいわれています。

特に、腋毛や陰部の毛は縮れているので表面積が大きく、より多くのにおい物質が付着しやすい形状になっています。

普通の汗臭さはシャワーで簡単に洗い流すことができます。しかしわきがは、清潔にするだけでは予防できません。

ここにわきが対策の難しさがあります。

水分の摂取を控えれば発汗が減って臭わない?

水分の摂取が大切
「臭いの原因は汗」という話を聞くと、水分の摂取を控えようとする方もいるようです。

特に汗っかきの方、多汗症とわきがを併発している方など、あえて水分補給を制限しようとする方も少なくありません。

しかし残念ながら、水分の摂取を控えてもわきがを予防することはできません。

体内の水分が不足すると、分泌される汗はより粘度の高いものになります。

この「ベタベタした汗」は、ニオイの原因物質を高濃度に含んでいます。

仮に発汗量が減少したとしても、ニオイの強さにはそれほど影響がないわけですね。

通常、体内の水分量は排尿によってコントロールされています。

したがって、摂取する水分量を減らしても(または増やしても)、汗の量はそれほど変化しません。
水分の摂取を控えることはむしろ、健康上のリスクを招きます。特に気温の高い夏場は要注意。

脱水症状や熱中症を予防するためにも、水分はこまめに摂取しましょう。

汗っかきや多汗症の方ほど、水分は意識して摂取すべきなのです。

食生活とわきがの関係は

食生活とわきがの関係
わきがの症状は生活習慣の影響を受けることが分っています。
中でも食生活は影響が大きく、その偏りが臭いの原因になります。

例えば、肉類に含まれる動物性脂肪、脂肪酸、中性脂肪は、過剰摂取が体臭を強めます。

食事が肉食に偏りがちな方は注意しましょう。

さらに、乳製品、香辛料、ニンニクなどの刺激物、揚げ物なども要注意。

多く摂ると汗腺が刺激され、ニオイの原因物質が分泌されやすくなります。

毛深い人は臭いやすい?

毛深いとわきがになりやすい
においの原因物質を分泌するアポクリン汗腺は、毛穴とつながっています。

毛深い人は毛根部の働きが活発なので、汗腺が刺激を受けやすく、におい物質の分泌も盛んになることが分っています。

「毛深い人は体臭がキツイ」というイメージは、意外にも科学的な根拠のある話だったのですね。

さらに、

  • 原因物質が毛に絡まって落ちにくい
  • 毛深い人はホルモンの働きが活発
  • 毛深い部位は雑菌が繁殖しやすい(高温多湿になりやすい)

以上のような要素もわきがとの関係を裏づけています。

「毛深い人がわきがになる」とは限りませんが、「毛深いとわきがになりやすい」ということはできるでしょう。

すそわきがは「おりもの」や「生理」が原因?ホルモンとの関係

すそわきがとホルモンとの関係わきが臭は「性的な興奮」によって強くなることも分っています。

これはアポクリン汗腺が性的な刺激によって活性化されるためで、男女を問わず見られる現象です。

ただ、女性の場合は「すそわきが」を「おりもの」や「生理」のニオイと混同するケースが多く、対処法を誤る方が少なくないようです。

陰部の中を入念に洗ったり、石けんで洗浄したりしても、残念ながらすそわきがのニオイは解消されません。

すそわきがは、陰部周辺の毛穴(の内部にある汗腺)から臭うもの。

性行為の際など特に臭いの気になる部位ですから、わきがの症状が強いとコンプレックスになってしまう方も多いようです。

わきがには、ホルモンの働きも強く影響します。
生理中は特に臭いがきつくなる方が多く、そのこともまた「おりもの臭」や「生理臭」との混同を招く原因となっています。

一方で、加齢とともにホルモンの分泌量が減少すると、汗腺の働きも衰え、すそわきがも自然に解消されるケースが少なくありません。

例えば、更年期に至り閉経を迎えると、ホルモンの分泌量が一気に減少、わきがの症状が劇的に改善されることも多いようです。

すそわきがは感染する?

そそわきがの感染
「すそわきがは性行為でうつる」という話を聞いたことはありませんか?

ニオイの原因であるアポクリン汗腺は、男女ともに「性器の周辺」に多くあります。

そのため、エッチの際に「初めてわきが臭に気づく」というカップルも少なくないようです。

「わきがは病気だから、性行為で細菌(原因菌)が感染する」以上のように考えるのも、無理のない話かもしれません。

しかし実際には、すそわきがが性行為でうつることはありません。

すそわきがはあくまで体質的なもの。
生まれつき「汗腺の働きが活発かどうか」で発症の有無が決まります。

「病気」といわれることもありますが、感染する可能性は全くありません。
性行為で「ニオイがうつる」ことはありますが、洗い流せばすぐに落ちます
性病とは違うのですね。

したがって、「彼氏からうつされたらどうしよう…」と心配する必要もナシ。

性行為の際の臭いは、ある程度は当たり前のもの。男女ともに少しくらいは臭っても、特に気にしなくて大丈夫です。

すそわきが以外の原因

すそわきが以外の原因
陰部のニオイは、必ずしもすそわきがによるものだとは限りません。

例えば、わきが以外の原因としては「雑菌の繁殖」が挙げられます。

わきが体質でなくても、尿、おりもの、汗、経血などが原因となり、ニオイの原因菌が繁殖する可能性があります。

雑菌は高温多湿の環境で繁殖しやすくなります。ですから、夏場やナプキンを使用している生理中は特に注意が必要。

体質的に汗っかきの方、おりものや経血が多い方は、一時的に臭うこともあるようです。

「女性特有の病気」もニオイの原因として考えられます。子宮の病気や性病ですね。

例えば、

  • 子宮頸がん
  • 子宮内膜炎
  • 細菌性膣炎
  • 淋病(りんびょう)
  • トリコモナス膣炎

以上のような病気がニオイの原因になる場合があります。

急にニオイが強くなったり、おりものが増えたりしたら、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

すそわきがのセルフチェック

すそわきがの臭いに関しては「自覚がない」女性も多いようです。

場所が場所ですから他人も指摘しづらく、「パートナーは気づいているけど、あえて黙っている」というカップルが珍しくありません。

自覚症状がない場合に役立つのが、以下のような「セルフチェック」。
一種の「自己診断」です。

チェック① 衣服に黄色い「汗じみ」ができる

衣服に汗じみ
「普通の汗」は無色透明。

しかしアポクリン汗腺から分泌される「臭う汗」は、黄色く濁っています。
乾くと黄色い「汗じみ」になることも。

もし、パンツやシャツ、下着などに汗じみができることがあったら、わきが体質の可能性が高いと考えてください。

特に陰部、そしてワキの部分は注意してチェックするようにしましょう。
両方のわきがを併発している女性も珍しくありません。

臭いの原因物質は、乾燥すると白い粉状になることも。
腋毛や陰毛などに「白い粉末」が付着していたら、わきが体質を疑ったほうがよいかもしれません。

※ ただし白い粉に関しては、制汗スプレーや消臭スプレーなど、デオドラント用品が原因の可能性もあります

チェック② 耳垢が湿っている

湿った耳垢
アポクリン汗腺は、耳の中にも多く存在します。
そのため、わきが体質の方は耳の中が湿りやすく、耳垢もしっとりする方が多いようです。

湿った耳垢のことを「軟耳垢(なんじこう)」といって、軟耳垢の方は80パーセント以上の確率でわきがを発症します。

※ 逆に、わきが体質の方は98パーセントの確率で軟耳垢だといわれています。

ですから、ベタベタとした耳垢が取れる方、または耳垢が臭うという方は、わきがの可能性が高いと考えられます。

※ 耳の痛みや膿などを伴う場合は、わきがではなく「耳の病気」かもしれません。
念のため耳鼻科を受診しましょう。

チェック③ 両親や兄弟など近親にわきが体質の人がいる

わきがには遺伝性
わきがには遺伝性があります。

例えば、両親がともにわきがの場合、その子どもに遺伝する確率は75パーセント以上。

優性遺伝なので、片親がわきがのケースでも子どもは5割以上の確率でわきがを発症します。

チェック④ 乳輪やワキが臭う

乳輪やワキが臭う
アポクリン汗腺の働きが活発な場所は、ワキの下、陰部、耳の中、おへその周辺、そして乳首、乳輪など。

このうちどこか一つの場所が臭ったら、すそわきがを併発している可能性があります。

下着の臭いなどチェックしてみましょう。

チェック⑤ 陰部の毛が濃い

陰部の毛が濃い
毛深い人はわきがを発症しやすいといわれています。
女性の場合は、毛の量が「多い」のではなく、1本1本の毛が「太い」方にわきが体質の傾向が見られます。

陰部、肛門、乳輪などに生えている毛が濃い方も要注意。
これらの場所は、アポクリン汗腺の働きが活発な場合に毛深くなることが分っています。

チェック⑥ 脂性肌または汗かきである

脂性肌・汗かき
汗腺の働きは、性ホルモンの影響を強く受けます。
性ホルモンが多く分泌されると、汗腺の働きが活発になるとともに、皮脂の分泌量も増加。

したがって、肌質が脂性の方は、わきがの可能性が高いと考えられます。

さらに、皮脂は雑菌のエサとなり、分解されるときに嫌な臭いを発します。

皮脂が汗と混ざり合うと「わきがのにおいを強める」ため、「汗かき」の方は特に注意が必要。

わきの下や陰部の周辺がよく「蒸れる」という方は、体質的にわきがを発症しやすいと考えられます。

チェック⑦ 性的な関係を持つと相手が急に冷める

性的な関係で相手が冷める
すそわきがはデリケートゾーン特有の問題なので、たとえ臭いに気づいても、他人はなかなか指摘できません。

男性と交際していて、性的な関係を持ったとたんに、

  • 相手が冷めてしまった
  • 態度が急変した(交際が長続きしない)
  • 性行為の最中、相手が萎えてしまうことが多い

以上のようなことが続いたら、すそわきがが原因かもしれません。

チェック⑧ 夫や彼氏から臭いを指摘されたことがある

臭いを指摘される
「自分の臭いは、自分では分らない」とよく言われます。
自分は自分の臭いを常に嗅いでいるため、感覚が麻痺し、強い臭いにも気づくことができないのです。

特にすそわきがは自覚症状に乏しく、「夫や恋人に指摘されて気づく」女性が多いようです。

「男の人は女の人の臭いに敏感で、女の人は男の人の臭いに敏感」ともよく言われます。

ただ、「おりもの臭」や「生理臭」、そして「わきが臭」は、容易に区別できません。

強い臭いは女性特有の病気(がんや感染症)が原因の可能性もあるので、念のために医療機関を受診しましょう。

自分でできるすそわきが対策と予防法

すそわきがのニオイを消す方法としては、病院での治療(手術)が挙げられます。

ただ、場所が場所だけに、治療に踏み出せない方も少なくありません。

わきが臭は、日常のちょっとした心がけ次第で、かなり予防・改善できます。

まずは自分でできるわきが対策から取り組んでみましょう。

外出先ではビデやウエットティッシュを使用する

ビデ・ウエットティッシュを使用
わきがの原因は汗です。

アポクリン汗腺から分泌される汗が皮脂や雑菌と混じり合い、ニオイの原因菌が繁殖することで悪臭を放つようになります。

ですから、汗をこまめに拭き取ることで、わきが臭は予防可能です。
デリケートゾーンの汗は「ウェットティッシュ」で拭き取ると良いでしょう。

すそわきがの方はウォシュレットの「ビデ」をこまめに使用するのもおすすめ。

職場など外出先でも、汗をこまめに洗い流す習慣を心がけましょう。

尿もニオイの原因となりますから、トイレ時は「デリケートゾーン用のウェットティッシュ」もあわせて使用してみましょう。

こまめに入浴やシャワーを

汗をかいたらすぐ入浴
ニオイの気になる場所は、入浴時にしっかり洗ってください。

陰部はデリケートゾーン専用の石けんで洗うのがおすすめ。
低刺激で、殺菌・抗菌作用に優れた石けんを使用しましょう。

注意していただきたいのは洗い方。ゴシゴシこするのは逆効果です。

炎症を起すなどして肌トラブルを招いてしまうと、肌を守る善玉菌が減少、かえってニオイが悪化する危険性もあります。

石けんをしっかり泡立てて、指の腹でやさしく丁寧に洗ってください。

敏感肌の方は「子ども用」や「アトピー肌用」の石けんを使用すると良いでしょう。

夏場など汗をかきやすい時期は、できるだけこまめに入浴を。「汗をかいたらすぐ入浴」が理想です。
汗自体は無臭なので、すぐに洗い流せばニオイの原因を除去することができます。

衣類や生理用品に注意する

衣類や生理用品に注意
湿気の多い環境では、雑菌が増えやすく、わきが臭もキツくなります。

できるだけ通気性の良い下着を身につけるなどして、原因菌の繁殖を予防しましょう。

汗をかきやすい夏場は、こまめに着替えるのもおすすめ。衣服に汗やニオイが浸透するのを防げます。

生理中はどうしても蒸れやすいので、ナプキンをこまめに交換してください。

おりものや経血がニオイの原因になることもありますから、「陰部を清潔に保つ」ための注意は怠らないでくださいね。

「ニオイを閉じ込める」目的で重ね着・厚着をするのはNG。汗をかきやすく、蒸れやすい状態になるので逆効果です。

最近では通気性・消臭作用に優れた肌着も多く市販されています。
人気のパンツやキャミソールなど、ぜひ通販サイトでチェックしてみてください。

ムダ毛を処理して「臭いにくい」環境に

ムダ毛の処理で予防
わきがのニオイは、ムダ毛を処理することである程度は予防できます。
その理由は、

  • ニオイの原因物質が毛に絡まって落ちにくくなる
  • 毛の密度が濃い場所は蒸れやすく、雑菌が増えやすい

以上の2点を予防できるため。

女の人にとってムダ毛の処理は「エチケット」ですが、わきが対策としても効果的なわけですね。

ただし、ムダ毛の処理は方法を誤ると、肌荒れ、埋没毛、炎症といったトラブルを引き起こします。

特に陰部のお肌はデリケートですから、脱毛・除毛は慎重に行ってください。(専用のクリームなど使用すると良いでしょう)

腋毛や陰毛の処理が面倒な方は、「永久脱毛」も選択肢の一つ。

エステでは脱毛とわきが治療をセットのサービスとして提供しているところもあります。

※ ただ、後述する理由でエステでのケアはおすすめできません。

食生活を見直す

食生活でわきが対策
体臭は食生活によって大きく変化します。わきがも例外ではありません。

実際に、日本人のわきが発症率は、食生活の欧米化によって飛躍的に高まったといわれています。
普段、肉類や油物、ファストフードなどを多く摂っている方は要注意。

さらに乳製品や香辛料も臭いを強める原因となります。

わきが対策におすすめの食品は、ビタミン類を多く含む食材。例えば、

  • 緑黄色野菜
  • 果物
  • 海藻
  • 豆類
  • 雑穀

など。
タンパク源はお肉ではなくお魚がおすすめ。
つまり、「和食を中心とした食生活」が臭い予防には最適です。

適度な運動を習慣に

運動でのわきが対策
「しっかり運動をする人の汗はサラサラしている」という話を聞いたことはありませんか?

これは事実で、その理由は「血液の成分」にあります。
汗の材料になるのは、血液に含まれる「血漿(けっしょう)」という物質。

運動不足が慢性化すると、血中のミネラル分が増加し、「臭う汗」が分泌されます。

血漿に含まれる成分が、そのまま臭いの原因となるわけですね。

一方で、運動が習慣化している人の汗は、水分量が多くなります。ベタベタとしている「臭う汗」と違い、水分量の多い汗はサラサラ。

無色透明で臭いにくく、「汗じみ」ができることもありません。

わきがの原因となるアポクリン汗腺は、汗を分泌すると24時間ほど活動を休止します。

その後はエクリン汗腺の働きが優位になり、「臭う汗」は出にくくなります。

ですから、運動をしてしっかり汗をかき、すぐに洗い流すことで「清潔な状態」を維持できれば、その「消臭効果」は約1日持続することになります。

さらに、日頃から運動をしている方は、エクリン汗腺が活発化するため、汗が臭いにくいといわれています。

いわば「汗腺を鍛える」ことで、わきが対策を実践できるわけですね。

特に効果的なのは有酸素運動。
大量の発汗を促し、臭いの原因物質を体外に排出する方法として最適です。

※ 運動が苦手な方には「サウナ」もおすすめ。
効果の面でエクササイズには劣りますが、それでもベタベタとした汗を絞り出すことができます。
週に2~3回は「思い切り汗をかく」習慣を身につけましょう。

殺菌剤を使用する

殺菌剤でのわきが対策
わきがの臭いは、汗に含まれるアンモニア、脂肪酸などを常在菌が分解することで発生します。
したがって、常在菌を「殺菌」する方法もわきが対策として有効。

市販されている殺菌剤としては、消毒用の「エタノール水溶液」、「イソプロパノール水溶液」などが人気。

この他にも、「過酸化亜鉛」、「硫酸オキシキノリン」、「ヘキサシミン」、「銀イオン」、「塩化ベンザルコニウム」などの殺菌成分が、わきが対策グッズに使用されています。

殺菌成分は一部の制汗剤・消臭剤、ウエットティッシュにも配合されており、エチケット用品には欠かせない存在といえます。

ただし、その効果が発揮されるのは、数時間~半日程度。
臭いの原因菌を根本から駆除するものではありません。

こまめに使用することで「菌の繁殖を一時的に抑える」効果が殺菌剤の役目といえます。

しかし、殺菌成分には刺激性があるため、あまり頻繁に使用することはおすすめできません。

敏感肌やアトピー体質の方は、痒みやかぶれなどの肌トラブルを発症する恐れがあります。

特にデリケートゾーンは刺激に弱いので、殺菌剤の成分には十分に注意しましょう。

お肌の敏感な方には、デリケートゾーン専用の殺菌剤がおすすめです。

デオドラント用品やクリームを使用する

デオドラント用品やクリームの使用
臭いの原因となる汗および汗腺にアプローチするアイテムとしておすすめなのが、制汗剤やクリーム、各種スプレーなどの「デオドラント用品」です。

例えば制汗剤は、毛細血管や汗腺に作用してその働きを抑制します。
「汗をかきにくい状態」になるので、わきがを予防できるわけですね。

有効成分としては「ミョウバン(硫酸カリウムアルミニウム12水和物)」や「塩化アルミニウム」などが有名。

商品名で言うと「テノール液」や「オドレミン」などが人気です。

ただ、主要成分はどちらも塩化アルミニウムなので、効果に大きな違いはありません。

こうした制汗剤は即効性に優れ、医学的にも効果が確認されています。

しかし、殺菌剤と同じく刺激性が肌トラブルを招くケースも多く、痒みやかぶれでお悩みになる方も少なくないようです。

そこで、敏感肌の方やすそわきがでお悩みの方におすすめしたいのが、クリームタイプのデオドラント。

クリームタイプの制汗剤は、低刺激でありながら、有効成分を高濃度に配合できる点が特徴。

そのテクスチャーによって有効成分が同じ場所に長く留まるため、効果の持続性にも定評があります。

刺激性や効果の持続性に加えて考慮すべきポイントとしては、

制汗作用 → 有効成分の種類

殺菌作用 → 同上

天然成分を使用している → 安全性を左右します

微香、または無香料 → 香りで「ごまかさない」ものがおすすめ

使用感 → 手間がかからない、外出先に携帯できる点など重視しましょう

価格 → 夏場などは毎日使用することも。1回あたりの「コストパフォーマンス」を要チェック

評判 → 使用者の体験談など「口コミ」をチェック

製造メーカー → 信頼性の観点から「国産」の商品がおすすめ

以上のような基準が挙げられます。

クリームタイプのデオドラント用品は、楽天やAmazonといった通販サイトで数多く市販されています。

中でもすそわきが用のデオドラントとしては「アクアデオ」が有名。
アクアデオは実際に先ほどの条件を全て満たしています。

病院で行われている治療法

わきがの臭いを根本的に消す方法としては、病院での「治療」が挙げられます。

最も効果が期待できるのは、外科手術により「汗腺を除去する」治療法。

しかし医療的なアプローチについては、費用(保険適用)や痛みの有無、副作用など、不安なポイントも多いかもしれません。

以下で詳細を確認しておきましょう。

病院で行われている治療法の種類

病院での治療法の種類
医療機関では複数の治療法が採用されています。まずは主な手術法とその特徴を見ていきます。

ボトックス法

「ボツリヌストキシン」という薬剤を注射して、汗腺の活動を低下させます。

最も手軽で費用も安価な治療法ですが、効果は数ヶ月~半年程度しか持続しません。

そのため定期的なケア(再施術)が必要になります。

費用:5万円~10万円

レーザー治療

汗腺にレーザーを照射して破壊します。

メスを使わないため痛みがほとんどなく、傷跡の残りにくい治療法として人気を集めています。
ただし、全ての汗腺を破壊・除去できないケースが多く、術後にわきがを再発をする可能性も指摘されています。

※ メスによる切開とレーザー照射を両方行うケースもあります
※ レーザー治療の名称は各病院や医師によって異なります

費用:8万円~15万円

電気分解法(電気凝固法)

毛穴に小さな針を刺し、電気を流すことで毛根を破壊します。

汗腺は残るため、一時的な効果しか期待できません。
主にエステ店などで行われています。

全ての施術を終えるために数ヶ月~1年以上の期間を要する他、痛みが出やすいためあまりおすすめできません。

費用:15万円~30万円

超音波法

臭いの気になる場所に数ミリの穴を開け、超音波発生器を挿入、その働き(高周波)により汗腺を破壊します。

治療の回数は1回で済みますが、副作用として術後に軽い火傷を負うことがあります。

また、一部では再発の可能性も指摘されています。

費用:20万円~30万円

皮下組織吸引法

脂肪吸引の技術を応用した手術法。
数ミリ程度の穴を開けて、細い管で汗腺を吸引します。

傷跡が目立たない(ほとんど残らない)点が魅力ですが、全ての汗腺を取り除くことは難しいといわれています。

そのため再発率が高く、効果は一時的なものにとどまるケースが多いようです。

費用:15万円~20万円

皮下組織削除法

皮膚を数センチ切開して、ローラーのような器具で汗腺を掻き取ります。

アポクリン汗腺だけでなく、エクリン汗腺、皮脂腺も同時に除去できるため、多汗症にも優れた効果を発揮します。

ただし、3日程度の入院を必要とするケースも多く、術後は患部を1週間程度固定しなくてはなりません。

傷跡は目立ちませんが、小さな黒ずみが残る場合があります。

費用:20万円~40万円

超音波吸引法

陰部の上側(お腹)を5ミリほど切開し、超音波メスで汗腺を切除します。

切除と同時に汗腺を吸引することで、取り残しなく汗腺を除去できます。

傷跡が目立ちにくく、手術は1時間ほどで終了します。入院不要、術後2週間ほど経過を観察すれば治療が完了します。

再発の可能性が低く、身体に負担の少ない治療法として人気を集めています。

※ 使用する機器によって「マイクロシェーバー法」、「マイクロリムーブ法」などの名称で呼ばれることもあります。

費用20万円~40万円

手術の効果と再発の可能性

手術の効果と再発の可能性
外科的な処置による治療は、すそわきがを根本的に解消する唯一の方法です。

特に「皮下組織削除法」と「超音波吸引法」は効果・安全性ともに評価が高く、多くのクリニックで採用されています。

ただし、手術による治療法にもデメリットがないわけではありません。

費用が数万円~数十万円と高額になりがちですし、せっかく治療してもわきがの再発する可能性がゼロではありません。

また、手術の効果には個人差もあって、全くニオイが気にならなくなる人もいれば、期待したほどは改善されない(または一時的な効果にとどまる)人もいます。

手術の費用と保険適用について

手術の費用と保険適用
原則として、すそわきがの手術には保険が適用されません。

ただし、診察の段階では保険が適用されるので、まずはクリニックを受診して、医師のアドバイスを仰ぐのも良いでしょう。

一方で、すそわきがではなく「わきが」の手術に対しては、一部の治療法に限り、保険の適用が認められています。

多汗症にも同様に保険が適応されるので、これらの症状を併発している方はぜひ前向きに手術を検討してみてください。

ちなみに、美容外科よりも皮膚科や形成外科の方が、保険は適用されやすい傾向があります。

手術の痛みや後遺症・副作用について

手術の後遺症・副作用
かつて行われていた治療法は、皮膚を大きく切除し、傷跡の目立つものが少なくありませんでした。

しかし現在、わきが治療に関しては傷跡のほとんど残らない、最先端の手術が採用されています。
局所麻酔を行うため痛みも少なく(基本的には無痛治療)、入院を必要としない治療法も増えています。

後遺症や副作用としては、手術した場所に「毛が生えない」、または「毛が生えにくくなる(薄毛になる)」という変化が挙げられます。

これは汗腺と同時に毛穴を除去するために起こる副作用。

男性の場合は気にされる方も多いようですが、女性に限っていえば「ムダ毛処理が不要(楽)になる」ため、かえって喜ばれる方も少なくないようです。

すなわち「嬉しい副作用」といっても良いでしょう。

治療する病院の選び方

すそわきが治療病院の選び方
すそわきがの治療は全国の病院で行われています。
ただし、治療法や医師の技術力、費用などは各病院で様々。
通院先は慎重に選ばなくてはなりません。

医療機関を受診する場合は、以下の10項目をチェックしてみましょう。

① 医師や看護師、受付の対応は丁寧か

わきが治療は問診から始まります。

分らないこと、不安なことなどあれば、気軽に相談してみましょう。

優秀なお医者さんほど説明が上手です。
そして質の高いクリニックには、優秀なスタッフが揃っています。

まずは電話やメールで問い合わせてみて、その応対からチェックしてみましょう。

最近ではインターネットで無料相談を受け付けている病院も多くあります。

② クリニック内の雰囲気(清潔感や患者さんの来院数)はどうか

気になるクリニックを見つけたら、実際に足を運んでみましょう。

診察の段階では保険が適用されるので、費用の関しては心配しなくても大丈夫。

または無料カウンセリングを実施している病院を選びましょう。

クリニックでは、清掃がきっちり行き届いているか、待ち時間(患者数)はどの程度か、全体的な雰囲気もチェック。

腕の良い医師のもとには多くの患者さんが集まりますし、清潔で高級感のある雰囲気も優秀なクリニックならではのポイントです。

③ 過去の実績(治療数)はどの程度か

医師の技術は症例数(過去に行った手術の数)にほぼ比例するといわれています。

つまり「過去の実績」が技術力を大きく左右するわけですね。

多くの手術をこなしているということは、その医師が多くの患者さんから「選ばれている」という証拠でもあります。

実際に、人気の高いクリニックは過去の実績を公表していることが多いので、事前にチェックしておくと良いでしょう。

④ 担当(執刀)医は男性か女性か

すそわきがに関しては場所が場所ですから、女性医師による治療を希望される方が多いようです。

男の先生は恥ずかしい…
女医さんに手術して欲しい…

という方は、ネットを活用して女性医師のいるクリニックを探してみましょう。

わきがの専門医は、都市部を中心に女性も少なくありません。

⑤ 婦人科、皮膚科、形成外科、美容外科のうち、何科を選ぶのか

現在、国内のわきが治療は婦人科、皮膚科、形成外科、美容外科を中心に行われています。

一部、規模の大きな国立病院などでも「わきが外来」を受け付けているところがありますし、最近ではわきが治療を専門に行うお医者さんも増えてきました。

「何科がおすすめ」と簡単に言うことはできませんが、専門性については

婦人科 < 皮膚科 < 形成外科 < 美容外科 < わきが専門のクリニック

の順で高い傾向があります。

複数の医師から話を聞き、「セカンドオピニオン」を参考にするのも良いでしょう。

⑥ 術前のカウンセリングが分りやすく、丁寧に行われているか

優秀な医師は手術前のカウンセリングにしっかり時間をかけます。

治療の流れや費用、手術の内容、再発の可能性など、リスクも含めて説明が分りやすく丁寧に行われているかどうか、厳しい目で見定めましょう。

人柄や話し方も含めて、「この人なら信頼できる」と思えるような医師を選ぶことが大切です。

「再発の可能性があります」
「少し傷跡が残るかもしれません」

と正直に話してくれる医師なら安心して良いでしょう。

⑦ 費用はどれくらいかかるのか

すそわきがの治療には、基本的には保険が適用されません。

そのため費用は各クリニックで大きな差があって、数万円~10万円以上もバラつきがあります。

費用に関しては不明瞭な部分を残すことなく、総額でいくら必要か、相場と比較して安いのか高いのか、丁寧な情報収集を心がけてください。

⑧ ネット上での口コミ(評判や体験談)はどうか

気になる病院を見つけたら、ネット上で口コミ情報をチェックしてみましょう。

情報源としてはSNSや掲示板、ブログ、病院の口コミサイトなどがおすすめ。

患者さんの体験談など特に役立ちます。

体験談に関しては、クリニックの公式サイトなどにも記載されている場合がありますが、それをそのまま信用するのは危険。

ゴーストライターが書いているか、好意的な体験談のみを選りすぐって紹介されているケースがほとんどです。

⑨ 最新の治療法や医療機器が採用されているか

クリニックで採用されているわきがの治療法は、各医師によって違います。

過去に多くの実績がある手術法(皮下組織削除法など)を採用している医師もいれば、最新の治療法(超音波吸引法など)を選ぶ医師もいるわけですね。

すそわきがに最適な手術法に関しては、各医師で見解が異なります。

ただ、優秀な医師は新しい治療法を採用する傾向がありますし、最新の医療機器を積極的に取り入れています。

また、症状に応じて様々な選択肢(オプション)を提供できるのも、腕の良い医師の特徴です。

⑩ わきがが再発した場合の保証内容は

どれだけ優秀な医師が手術を行っても、すそわきがは再発する可能性があります。

治療が失敗した場合の保証内容は、必ずチェックしておきましょう。

具体的には、返金制度の有無、再治療を行う場合の費用など、金銭面に関する要点を押さえておくことが大切です。

すそわきがに関するQ&A

すそわきがのQ&A

Q.すそわきがとは? 臭う場所はどこですか?

A.すそわきがとは、「陰部のわきが」です。

正式名称を「外陰部臭症」といいますが、デリケートな悩みなので、その存在は一般的にあまり知られていません。

男の人よりも女の人に多く発症し、遺伝性があることが分っています。

ニオイには個人差があって、

  • ネギやタマネギのような「刺激臭」
  • お酢のような「すっぱいニオイ」
  • 納豆のような「発酵臭」
  • 鉛筆の芯のような「苦いニオイ」

などと形容されます。

臭う場所は、陰部の内側(膣内)ではなく陰毛の生え際。
おへその下から足の付け根にかけて、さらに外陰部(がいいんぶ)や肛門付近にかけてです。

Q.多汗症だとわきがになりますか?

A.多汗症の人は「臭いやすい」傾向がありますが、必ずしもわきがを発症するとは限りません。

しかし、「汗臭さ」とわきがは混同されることが多く、セルフチェックで区別することは難しいといわれています。

また、汗っかき=多汗症ではないので、そのあたりも注意が必要。

発汗や体臭が気になったら、まずは医療機関を受診するのも良いでしょう。

病院では多汗症とわきがの治療を並行して行うことも可能です。

あるいは、制汗スプレー、クリームなどのデオドラント用品を使用することで、「汗をかかない工夫」を凝らしてみましょう。

発汗を抑えた結果、ニオイが軽減されたら、それはわきがではなく「汗臭いだけ」なのかもしれません。

Q.すそわきがは性行為でうつる?

A.すそわきがは「病気」というよりは「体質」です。ですから感染することはありません。

ただ、陰部が臭う原因としては、わきがではなく性感染症(性病)の可能性も否定はできません。
性感染症はうつる病気なので、心配な方は医療機関(婦人科)を受診しましょう。

Q.脱毛すれば臭わない?

A.毛深い人は「臭いやすい」傾向がありますが、脱毛でニオイを完全に予防することはできません。

エステやクリニックで「永久脱毛」を行っても同様。
ただ、ニオイを軽減する効果は期待できます。

根本的にわきがの症状を解消するためには、手術が必要です。

わきが手術にはいくつかの種類がありますが、方法によっては永久脱毛の効果も発揮されます。

Q.おすすめのデオドラントやクリームはありますか?

A.香りで「ごまかす」タイプではなく、制汗作用や殺菌作用に優れた商品を選びましょう。

発汗を抑え、原因菌を殺菌することで、より効果的にニオイを予防可能です。

頻繁に使用する場合は、刺激の少ないもの、コストパフォーマンスの良いものを選びましょう。
おすすめのデオドラント用品、クリームなどはこちら【リンク】でご紹介しています。
よければ参考にしてください。

Q.エステで治療できますか?

A.一部のエステ店では、「脱毛&わきが対策コース」というような形で、専用のプランが用意されています。

ただ、医療機関と同様の治療法を施術することはできないため、劇的な改善は期待できません。
また、費用が高額になりがちで、長期間のケアを要する点もネックです。

Q.病院で治療すると保険が適用される?

A.治療法によっては保険の適応が認められていますが、その対象は「普通のわきが」に限られます。

すそわきがは保険の対象外となるため、数万円~数十万円単位の費用が発生します。

Q.手術する場合の費用はどれくらい必要ですか?

A.費用は治療法や治療先(クリニック)によって違います。

ボトックス注射なら数万円、外科手術だと20万円~40万円程度の費用がかかります。

入院は不要なケースが多いですが、手術前のカウンセリング、術後のアフターケアなど、治療は数ヶ月に及びます。

予算や治療先については慎重に検討しましょう。

Q.すそわきがの原因は生理ですか?おりものが臭いのもわきがのせい?

A.すそわきがと生理のニオイは別のものです。
おりものや経血は、わきがの直接の原因ではありません。

ただし、おりもの、経血、そして尿などは、雑菌の繁殖を招く恐れがあります。
(ですから「わきがのニオイを強める」可能性はあります)

また、ナプキンを装着すると下腹部が蒸れるため、どうしても臭いやすくなるようです。

Q.自分がすそわきがかどうか、簡単にチェックする方法はありますか?

A.衣服に黄色い「汗じみ」ができる方、または「耳垢が湿っている」方は、わきが体質である可能性が高いです。

さらに、兄弟や両親など近親者にわきがの方がいる場合や、毛深い方、お肌が脂性の方もわきがを発症する可能性が高いといわれています。

◆ 執筆・監修/マイハピ 編集部
最終更新日:2024年2月16日

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