病気?体質?慢性化しやすい女性の頭痛・冷え・貧血について

頭痛・冷え・貧血

偏頭痛体の冷え、そして貧血といった症状は、個人の「体質」として「諦める」方が少なくありません。

確かに命に関わるような症状ではありませんが、慢性化すればどれも様々な健康被害を招きます。

若々しい体を維持して、生活の質を高めるためにも、できる限り積極的な予防・改善に努めたいところ。

「いつもの頭痛」、「たかが貧血」などと軽視するのではなく、医療機関の受診も検討してみましょう。

今回は、慢性化することの多い女性の頭痛冷え貧血に関して、主な症状、自宅で取り組める予防法などご紹介していきます。

1.頭痛

1-1.偏頭痛の症状・治療法・予防法

頭痛は様々な病気の症状として知られていますが、慢性化している場合には「偏頭痛」、「緊張性頭痛」のどちらかが疑われます。

偏頭痛」は血管の収縮・拡張によって起こるもので、「ズキズキ」とした「脈打つような痛み」として自覚されるケースが多いようです。

痛みが強く出ると吐き気を催したり、寝込むほどの激痛に襲われるなど、日常生活に支障をきたす場合も珍しくありません。

男性よりは女性の方に発症しやすく、特に月経中に症状の出る方が多いといわれています。

遺伝性を指摘するデータがあり、家族(近親者)に頭痛もちがいると発症のリスクが高まります。

痛みの他にも、光がまぶしく感じられる、においや音に対して敏感になるなど、独自の症状(随伴症状)を併発する事例も多いようです。

発症のメカニズムはよく分かっておらず、「頭痛薬が作用しにくい」、「治療が難しい」頭痛として知られています。

ただ、痛みをコントロールすることは可能で、正しく治療を行えば大幅に症状を緩和できます。

投薬による治療に一定の効果を期待でき、鎮痛剤の他、血流を抑える薬など処方されることもあります。

自宅でできる予防法としては、頭を冷やす(温めないようにする)、血管を拡張させる食品(アルコール、チョコレート、オリーブオイルなど)を避ける、といった対策がおすすめです。

1-2.緊張性頭痛の症状・治療法・予防法

緊張性頭痛の治療・ストレッチ

首や肩など「筋肉の緊張」によって発症する頭痛を「緊張性頭痛」といいます。

「頭を締めつけられるような痛み」、「夕方に症状が強く出る」点に特徴があり、偏頭痛の患者さんと比較してその数は2~3倍以上になるといわれています。

主な原因はストレス、目の疲れ、睡眠不足など。首から肩にかけての「凝り」として自覚される場合も多いようです。

後頭部から首筋のあたりに痛みが出やすく、患部を温める、揉んで凝りをほぐすなどすれば痛みが和らぎます。

筋肉の緊張=血行の悪化によって引き起こされる頭痛なので、体を動かすと自然に痛みが治まるケースも多く見られます。

治療に際しては筋肉の緊張を緩和する「筋弛緩薬」など処方されることもありますが、症状の強い稀な事例に限られます。

通常はマッサージ、入浴(シャワー)、ストレッチなどで十分に痛みを抑えることができます。

車の運転、デスク作業など「長時間同じ姿勢」をとることで発症しやすいので、適度に休憩を挟むなどして予防に努めましょう。

また、軽い運動を習慣化することでも痛みを予防・改善できます。

2.冷え症

2-1.原因と主な症状

多くの女性が悩まされる冷え(冷え症・冷え性)は、血液の流れが滞ることで起こります。

主な要因は運動不足や低血圧、ホルモンバランスの乱れなど。

血液の循環が悪化すると、手足の毛細血管に十分な血液が供給されず、その状態が「冷え」として自覚されるのです。

女性は男性に比べて血管が細く、また筋肉の量も少ないため、冷え症に陥る方が多いといわれています。

東洋医学では万病の原因とされており、事実、肌荒れや便秘、手足のむくみや肩こり、腰痛、生理痛など、様々な症状を誘発します。

栄養バランスの偏り(無理なダイエット)、運動不足、冷たい飲み物の過剰な摂取など、いずれも冷え症を招く恐れがあります。

特に月経時や妊娠中は下半身の冷えに悩まされることが多いので、冷えを誘発する習慣や行動は避けたいところです。

2-2.予防と改善の方法

冷え性改善の食品

生活習慣(特に食生活)の改善が効果を発揮します。

ビタミンを含む食品を意識的に多く摂り、栄養バランスの正常化に努めてください。

適度なエクササイズもおすすめ。ウォーキングやジョギング、ストレッチなど習慣として心がけてみましょう。

血行促進に加え、筋肉量アップによる体質改善の相乗効果が期待できます。

予防策は「体を冷やさない」ための工夫が基本です。

夏場はエアコンの温度を下げすぎない、冬場はひざ掛けや靴下をこまめに着用する、体の温まる飲み物を多く摂る… などなど。

漢方薬やサプリメントなど活用するのもおすすめですが、効果には個人差があります。

いくつかの治療・予防法を組み合わせて、より効果的なアプローチを模索してみましょう。

脂肪は冷えやすいため、「肥満」は冷え症を慢性化させるリスクが高いといわれています。

血流が悪化し内臓の働きが衰えると、代謝低下 → 肥満 → 冷え → 血行悪化 → 代謝低下… の悪循環に。

逆に言えば、肥満解消は冷えの予防・改善に大きな効果を発揮するので、最も有効な対策といえるでしょう。

栄養バランスに配慮しつつ、運動を中心とした「健康的なダイエット」は、最高の予防・改善策になります。

3.貧血

3-1.主な原因と諸症状

赤血球に含まれる血色素(ヘモグロビン)が不足することで起こる「貧血」。

血色素は全身に酸素を供給する役割を担っているので、貧血になると酸素不足の状態になり、様々な組織・臓器などの働きが阻害されてしまいます。

ただし、自覚症状は全くないケースも多く、健康診断などで指摘されるまで貧血の状態に気づかない方も少なくありません。

症状が進行すると、酸素不足から心肺機能に負担を生じ、動悸や頻脈、息切れなど発症するケースも。

また、顔色(血色)が悪くなったり、慢性的な「だるさ」を訴えたりする事例も多いようです。

夏場など「貧血で倒れる」例もありますが、厳密に言うとこれは「脳貧血」によるもので、上記の症状とは区別されます。

脳貧血は「血圧の低下」が主な原因。脳内の血液が一時的に不足し、めまいや意識喪失などの症状があらわれます。

通常の貧血とは発症のメカニズムが異なり、予防策としては「低血圧」の治療が有効です。

3-2.治療法と予防法

鉄分の多いひじき煮

女性は月経の影響で貧血症に陥るケースが多く、男性に比べより積極的な改善策・予防策が求められます。

また、妊娠中も胎児に血液を供給しなくてはならないため発症のリスクは高く(「妊娠貧血」といいます)、やはり注意が必要です。

女性の貧血は「鉄分の不足」によるものが大半。したがって、食事で鉄分を補えば症状が予防・解消されます。

しかし、自覚症状のある段階までくると極端に鉄分が不足している可能性も高いので、医療機関では「鉄剤」という増血剤の一種が処方されることもあります。

無理なダイエットや偏食は鉄分の不足を招き、貧血のリスクを高めます。

また、近年ではタンパク質の不足による貧血も増加傾向にあり、「鉄分を摂っても治らない」症例が多くなっています。

栄養の不足しがちな月経・妊娠・授乳時にはいつもより食生活に注意を払い、鉄分・タンパク質を積極的に摂るよう心がけましょう。

冷え症や貧血は、健康だけではなく美容にも悪影響を及ぼします。

ニキビができやすい、髪がパサつく、太りやすい(痩せにくい)体質… などなど。

日頃から予防・改善に努め、美しい肌や髪を、そして若々しい体を手に入れましょう。

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